そのガソリンスタンドは人事異動によりなぜ退職者が続出したのか

経営の姿勢

インフォーマル組織とは

 組織には通常、組織図があり、誰がどの部署に所属しているのか、その上司は誰で、といった組織内の部署・人員配置が一覧で分かるようになっています。これにより、その組織の公式な役割分担が把握できます。

 しかし、この組織図は人間関係を表したものではありません。Aという部署の責任者は、Bという部署の責任者の後輩であり、よく相談に乗ってもらっているとか、Cという部署の一般社員はその部署の責任者よりも中堅社員を信頼しているなど、組織図では表すことのできない関係性が組織には横たわっています。
 
 この組織図で表されない組織を非公式組織、もしくはインフォーマル組織と呼びます。そして、組織構成員にとっては、組織図に表された上下関係に基づく影響よりも、インフォーマル組織に基づく影響の方が大きいケースが多々あります。

インフォーマル組織を無視した人事異動

 複数の店舗を市内に展開していたガソリンスタンド運営会社の事例です。
 同社では、傘下のガソリンスタンドの1つを改装することにしました。数ヵ月に及ぶ改装工事が終わり、オープンまであとひと月というタイミングで人事異動が発令されました。人事異動の内容は、その店舗のナンバー2を他店に異動させるというものでした。リニューアルオープンに胸を膨らませていたそのナンバー2は、梯子を外されたのです。

 現場のトップである店長は、日々顧客回りのためほとんど不在であり、店舗の実質的なリーダーはこのナンバー2の方でしたが、面倒見の良い性格もあり、部下から絶大な信頼を寄せられていました。そのナンバー2の梯子が外されたことに、現場は大きな不信感を抱きました。

 さらに、リニューアルオープン前に当該店舗を訪れた本社勤務の幹部が発した「(当該ナンバー2である)あいつは泥臭いから飛ばした」という発言が火に油を注ぐこととなり、程なくしてリニューアルオープン直後にもかかわらず、2名の有能な若手が退職しました。

組織活性化のためにインフォーマル組織を把握する

  この事例から言えることは、インフォーマル組織は実質的な組織であり、その組織に大きな影響を与える人材の処遇を間違えると企業の衰退に繋がるということです。そのことは、インフォーマル組織をうまく活用すると組織の活性化にも繋がるということです。
 よって、経営者としては、インフォーマル組織がどうなっているのかを常に把握することを心掛ける必要があります。

 当社がご提供する全9回の「儲かるロードサイド店舗を作るフルパッケージ」第1回では、このような組織の現状を踏まえて、以降のコンサルティングを進めています。

 【人事異動に関する参考コラム】
 新入社員を立地条件の良い店舗に配属しないことが育成のポイント

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