持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴⑪

小規模事業者持続化補助金

 これまで小規模事業者持続化補助金は、<一般型>の他に<コロナ特別対応型>、<低感染リスク型ビジネス枠>と、外部環境の変化に応じて複数のケースが創設されてきました。弊社ではそれぞれの申請支援を行ってきましたが、そのうち111事業所については以下のサイトで事例としてご紹介しています。

 これらのご支援をしてきた中で感じているのは、<一般型>であれ、<コロナ特別対応型>であれ、<低感染リスク型ビジネス枠>であれ、採択される事業者には共通点があるということです。

 つまり、<一般型>で採択される(計画書ではなく)事業者は、<コロナ特別対応型>や<低感染リスク型ビジネス枠>に申請しても採択される可能性が高いでしょうし、その逆も言えると感じています。

 今後、小規模事業者持続化補助金は、上記<一般型>は<通常枠>に名前を変えるとともに<成長・分配強化枠>、<新陳代謝枠>、<インボイス枠>が創設される見通しですが、これについても同様のことが言えるはずです。

 そこで、今回のコラムは前回のコラム持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴⑩に引き続き、これまで弊社がご支援してきた事例から、採択される可能性が高い事業者の特徴を見ていきます。

1.持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴 part11

持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴part11(1)「一式」を連発しない

 経費明細を記載する場合に「ホームページ一式〇円」と記載するよりも「ページ制作費◎ページ×●円=△円、企画構成費▲円、各種投稿機能▽円、合計▼▼円」と記載した方が、経費の使い方がより詳細に訴求できることになります。

 もっとも、各費目の入力行は制限がありますので、細かすぎるのは考え物ですが、何でも「一式」で済ませていると、読み手としてはしっかり経費の使い方を精査したのかどうか疑問を抱くことになりがちです。

 下図は、申請時のルールブックである公募要領の「審査の観点」ですが、下線部に対応するためにも「一式」の乱発はしない事業者が採択の可能性が高いと考えられます。

持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴part11(2)個数を省略しない

 下図は、当補助金の経費計算や入力の際に使用するエクセルシートで小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>のホームページからダウンロードできます。

 この中の下線部分にあるように、経費内訳は「単価×個数」を入力することになっていますが、1個しか買わない場合にこの「個数」を省略してしまうケースが散見されます。1個や1回などの場合は「1」と入力する生真面目さのある事業者が採択の可能性が高いのではないでしょうか。そして、このことは次に示す内容にも関連してきます。

持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴part11(3)必要理由を省略しない

 上図を再掲しますが、下線部分に「必要理由等」という記載があります。この理由が抜けているケースも散見されますが、複数の経費を使用する場合に、その理由が全て「売上を上げるため」「販路を開拓するため」という身も蓋もない理由になっているケースもあります。

 例えば、ホームページを制作する場合に「ページ制作費」「企画構成費」「各種投稿機能」と細かく記載した上で、それぞれの必要理由を記載するような生真面目さも、採択される可能性を高めると言えるでしょう。

 今回のコラムでは、持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴として、(1)「一式」を連発しない、(2)個数を省略しない、(3)必要理由を省略しない、を挙げました。今回のコラムで当シリーズは最終回となりますが、これまで述べてきた「採択されやすい事業者の特徴」をまとめると以下になります。

 なお、当シリーズのバックナンバーは以下となります。

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