何でこんな時に…新規事業立ち上げ時に主力スタッフが倒れたら

経営の姿勢

 新規事業の出鼻をくじかれた場合、その出鼻はくじかれる必要性があったと認識することで、企業はより強くなることができるでしょう。

 多くの企業が、現状を打破するべく新規事業を模索し、商機を見出すことができれば新規事業に打って出ます。ですが、新規事業が必ずしも円滑に立ち上がるわけではありません。

 今回のコラムでは、新規事業を立ち上げようと奮闘する経営者の姿から、その留意点を見ていきます。

斜陽産業で事業展開をする企業

 「『ヨーイ、ドン』のピストルが鳴った瞬間に倒れちゃうんですからね…」
 かれこれ1年以上、弊社がご支援している、ある企業の経営者と先日面談した時、その経営者が発した言葉です。

 その企業は、斜陽産業と呼ばれる業界で事業展開をしていたものの、このままではジリ貧になってしまうという経営者の危機感から、新規事業に打って出たことで、業績を拡大することができました。

 さらに事業拡大を目指す経営者は、さらなる新規事業に打って出ることとしました。そこで、主力スタッフを当該新規事業の研修にひと月間送り込み、その他に提携業者の開拓や、各種費用の支払い、販売促進策の策定とその準備まで済ませ、あとは研修に行っている主力スタッフが帰ってくるのを待つだけ、という状況までこぎ着けました。

 いよいよ主力スタッフが、ひと月間の研修から戻ってきて、さぁ打って出るぞ、というタイミングで悲劇が起こりました。

主力スタッフが発病によりリタイア

 研修から戻ってきた主力スタッフが体調不良を訴え、病院に行った結果、ある病気を患っていることが発覚し、新規事業に携わることが困難になりました。そこで、提携業者の力を借りようとしましたが、やはり、新規事業の立ち上げは当初の想定していたスケジュール通りにはいかないことが分かりました。

 この経営者から一通り、ことの経緯を伺いましたが、その後この経営者は次の内容の言葉を発しました。

ことは起こるべくして起こる

 「起きたことは、起こる必要があったから起こるんですよね。この状況をどう受け止めるかによって、今後の事業展開の強さが変わってくると思うんですよ。」

 起きてしまったことは致し方ありません。起こる必要があったから起きたと捉え、そのことを今後に活かしていく、と決めることが重要だということです。

 冒頭に示したとおり、この企業は斜陽産業と呼ばれる事業を展開しています。ですが、経営者から悲壮感が漂わず、いつも活き活きした表情をしているのは、このような考え方があるからなのでしょう。

 「win-win」、「ワクワク」、「大丈夫、私は持ってますから」これらの言葉はこの経営者がよく使う言葉です。
 人は、接する言葉に影響を受けます。そして、人が一番接する言葉は自分自身が発する言葉です。乱暴な言葉を使っていれば乱暴な人になるでしょう。上品な言葉を使っていれば上品な人になるでしょう。これをプライミング効果と言います。

 一般的に見たら逆境ではあるけれども、それをポジティブに捉え、今後の糧とする。新規事業の立ち上げ時に主力スタッフが倒れるような事態が起きたときこそ、経営者の真価が問われると考えますが、いかがでしょうか。

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