セルフのガソリンスタンドがIKEA効果を強化して洗車の付加価値を高める方策

コラム

■IKEA効果とは

 1972年に発売され、ロングセラー商品となっているハウス食品の「フルーチェ」は、粉末状のフルーチェに牛乳を混ぜて作ります。これにより、完成した時の達成感や、家族や友人と一緒に作った時の楽しさも味わうことができます。

 このように、消費者に手間をかけさせることで、消費者が得られる効果を「IKEA効果」と言います。

 IKEAの家具は、購入者が自分で組み立てる過程で、達成感や愛着を感じ、結果として家具の価値を高く評価するようになることから、このように呼ばれます。

 この効果は、セルフスタンドで顧客が実施する洗車にも当てはまります。自分で洗車をするのは、時間と労力がかかります。その過程で、顧客は「疲れた」「大変だった」と感じますが、同時に「よく頑張った」という達成感も得られます。この達成感が、洗車後の車の価値を高めます。

 今回の記事では、IKEA効果を活用してビジネスを立ち上げた、ある女子大生の事例に基づき、セルフスタンドがIKEA効果を強化して、洗車収益を高める方法について述べていきます。

■女子大生が作ったオ〇ホ

 当時女子大生だったAさんは、使うほどに自分好みの使用感になる育成型オナホを商品化してヒットさせました。彼女は、性行為に対して決してオープンではなく、AVを見ると動悸がするくらいに、耐性がありませんでした。

 当時20歳の彼女は、新しいビジネスアイディアを探す中、知人に「オナホを作れば?」と言われ、軽いノリでオナホに関して、ネットでリサーチをしていく中で、オナホ市場はかなり魅力的であることに気付きました。

 さらにリサーチを重ね、男友達にオナホを買う時に何を基準に選んでいるのかを聞いたり、オナホを100種類ほど送りつけてそれを使ってもらい、それぞれのオナホの魅力を言語化してもらったりしました。

 そうしたリサーチの中から分かったのは、オナホは使ってみるまで、自分に合うかどうか分からないということです。さらに、素材によっては使っていくうちに劣化し、逆になじむ瞬間があり、これをオナホ愛好家は「覚醒」と呼んでいることを突き止めました。

 そこで「育てるオナホ」というコンセプトに基づき、リサーチを重ね、これならいけると確信し、商品名を「淫乱覚醒」として市場投入をしたところ、IKEA効果が発揮され、大ヒットにつながりました。

 これをセルフスタンドに当てはめてIKEA効果を高めるには、どのような工夫が必要でしょうか? これ以降では、上記の女子大生の取組みと、私のガソリンスタンド歴21年の現場経験に基づき、セルフスタンドで洗車の付加価値を高め、客単価を向上させるとともに、コスト削減も期待できる取組みについて詳しく解説していきます。 ぜひ、ご覧ください。

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セルフのガソリンスタンドがIKEA効果を強化して洗車の付加価値を高める方策|ガソリンスタンドの経営改善に役立つ中小企業診断士・三上康一のブログ
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