石材店の事例から見る経営革新計画の書き方②

経営革新計画

 その石材店は元々墓石の販売を主たる事業としていましたが、車両の車輪止めや傘立てを御影石で作って市場投入するなど、独創的な商品展開を行っていました。そして自社の事業をさらに拡大させるべく、地元の商工会を通じて小規模事業者持続化補助金に応募しました。

 その際に、商工会の経営指導員の方から経営革新計画の策定を勧められ、これに取り組むこととし、弊社がそのご支援をしました。同社は、結果として経営革新計画の承認を取得しましたが、そのプロセスを見て行きます。なお、経営革新計画承認制度の詳しい内容は以下のリンクをご参照下さい。

経営革新計画の策定支援について

 下図は経営革新計画の構成ですが、今回のコラムでは下図赤枠部分「⑥新規事業の内容」の書き方について述べていきます。

1.新規事業の内容の書き方

(1)概要を記載する

 まずは、今回の経営革新計画のテーマを記載します。その上でその概要を記載しますが、長文にならないように端的にまとめることがポイントです。この際に活用したいのは、「誰に」「何を」「どのように」提供するのかという事業ドメインを明らかにしたり、ビジネスモデルを図表化したりすることです。同社の場合は、まずビジネスモデルを図にして記載し、その後に説明を箇条書きで記載しました。

(2)4つの補足説明を記載する

 経営革新事業の説明の後に、補足説明として新規性、実現性、採算性、社会性の説明を盛り込みました。

 新規性は、果たして本当にその事業が新しい取組みなのか、という問いに答えるものです。同社の場合は、自社では初めての取組みであることの他に、「③自社の外部環境」に記載した競合他社が、当事業を実施していないことを示し、新規性がある理由としました。

 実現性は、果たして本当にその事業を実施できるのか、という問いに答えるものです。同社の場合は、今回の経営革新事業に専門性を持つ企業の指導を受ける予定であることを示し、実現性がある理由としました。

 採算性は、果たして本当にその事業が儲かるのか、という問いに答えるものです。同社の場合は、取り扱う商品の想定される利益率を示し、採算性がある理由としました。

 社会性は、果たして本当にその事業が世間的に役立つものなのか、という問いに答えるものです。同社の場合は、当経営革新事業の実施により業界の体質改善に繋がることを示し、社会性がある理由としました。

(3)きっかけ、対抗策を記載する

 新事業を立ち上げる際の重要な点はいくつかありますが、そのひとつに、なぜその事業を実施しようと考えたのかという事業開始のきっかけが挙げられます。それが不純なものや、不自然なものだとしたら、事業が上手くいく可能性は低いものとなってしまいます。同社の場合は、かねてから検討していた取組みに今回の事業を組み合わせることを思いついたといった内容を記載しました。

 また、その新事業が上手くいけば、競合が模倣してくるリスクがあります。よって、その際の対抗策も記載する必要があります。同社の場合は、早期に当経営革新事業を立ち上げ、同社はその分野では先駆者であるという立ち位置を獲得することで対抗策としました。

 今回のコラムでは「新規事業の内容」の書き方を見てきました。ここが経営革新計画の中心的な内容となりますので、読み手が理解しやすいように、専門用語の利用は避け、図表などの活用を意識した上で、今回のコラムの内容を反映させていただければと思います。

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