もしガソリンスタンドがサブスクで収益を上げるとしたら

リピーターの確保

1.ガソリンスタンドのサブスクを活用した収益向上策

(1)広がるサブスクリプション

 サザンオールスターズの全楽曲900曲以上がサブスクリプションで配信されることとなり話題になっていますが、今年の新語・流行語大賞の候補にもなった、この「サブスクリプション(サブスク)」は、定額制サービスを指します。

 具体的には、サザンのような一定額を支払えば音楽のダウンロードし放題の他にも、電子書籍の読み放題を始め、今やランチ食べ放題の飲食店、シャンプーやブローし放題の美容室など、様々な業種に拡大しています。

 リアル店舗がサブスクを導入する理由のひとつに、頻繁にご来店していただくことにより、顧客の固定化と関連購買を促進させるためというものがありますが、闇雲にサブスクを展開しても、利用する顧客が少ないと、却って生産性が低下してしまうことも認識しておかなければいけません。

 某自動車メーカーが展開しているサブスクは、一定額を支払えば3年の間、新車に乗り放題というサービスですが、4,800超の全国販売店とウェブサイトで展開しているにも関わらず、1日平均での申込みは6件足らずと想定を大幅に下回っています。

 これらを踏まえて今回のコラムでは、ガソリンスタンドがサブスクで収益を上げるとしたら、どのようなものが提供できるかを見ていきます。

(2)サブスクに適した商品・サービスとは

 ガソリンスタンドが「ひと月に○円払っていただけたらガソリン給油し放題」というガソリンのサブスクを開始しようとする場合にハードルとなるのが価格設定です。ガソリンは価格が変動しやすいため、それに合わせてサブスク料金も変動させるのは、消費者の混乱を招くでしょう。

 また「ひと月に〇円払っていただけたら、エンジンオイル交換し放題」というオイル交換のサブスクを開始しても苦戦する可能性が高い理由は、ひと月の間で頻繁にオイル交換をするユーザーは多くないからです。ここで、半年や1年という単位での展開は有りかというとそれも厳しいはずです。働く方の多くが月給制であるため月極の方が支払いは容易ですし、半年・1年単位での契約は途中解約がしにくく利便性が高くないことがその理由です。

 よって、価格が変動しにくい商品で、なおかつひと月の利用頻度が高い商品・サービスがサブスクの対象となります。その観点から検討すると、洗車のサブスクは有効ということになり、事実、月極めの洗車会員制度や手洗い洗車のサブスクを展開している事業者は存在します。そして、弊社が洗車のサブスクに付随させるべきサービスが車内清掃と考える理由を以下に述べます。

(3)車内清掃を頼めない女性の心理

 車内清掃は、洗車を依頼する際に一緒に依頼する顧客が多く、当然車内が汚れ、散らかっているから依頼するわけですが、顧客心理を考える必要があります。

 女性客がガソリンスタンドに車を運転してきて、洗車と車内清掃を依頼した場合、依頼後にスタッフへ車を預けて即、待合室に行くかというとそうではありません。男性客は即、待合室に行くケースがほとんどですが、女性客の場合、依頼してスタッフに車を預ける前に車内を片付けようとします。

 前述のとおり、車内が汚れ、散らかっているから車内清掃を依頼するわけですが、その状態をガソリンスタンドのスタッフという他人に、そのまま見せることに抵抗を感じていることがうかがえます。

 それでも、依頼していただければまだしも、そのような恥ずかしい思いをしたくないから、車内清掃を頼めない女性は相当数存在するはずです。実際、21年間ガソリンスタンドの現場に身を置いた私の経験を元に言えば、女性客の車内は汚れたり、散らかっているケースが男性客のそれより圧倒的に多い印象があります。

 そこで、洗車だけでなく車内清掃もサブスクで提供すれば、頻繁に車内も清掃することとなり、きれいな状態を維持できるため、女性客に恥ずかしい思いをさせなくて済むようになります。

 今回のコラムでは、もしガソリンスタンドがサブスクで収益を上げるとしたら、洗車と車内清掃を対象にする有効性を述べました。サブスク流行りの時流に乗って、収益向上を実現していただけたらと思います。

2.当コラムの解説動画

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