感謝の力で人手不足を解消!従業員定着率向上と組織力アップの秘訣

コラム

1.はじめに

 この記事では、感謝の気持ちが人手不足解消にどのように役立つのか、実証研究に基づいて解説します。人手不足に悩む経営者・管理者の方が、この記事を読むことで、以下のメリットを得られます。

  • 既存人材の定着率を高める具体的な方法
  • 感謝の気持ちと忍耐力の関係
  • 「ありがとう」の言葉が持つ、驚異的なパワー

 ぜひ、最後までご覧ください。

2.人手不足の根本的な解決策:既存人材の流出を止める

 人手不足に陥っている職場が、最優先で実施するべきことは、新規人材を募集することではなく、既存人材の流出を止めることです。現在の人手不足の中で頑張っている既存人材が辞めてしまったら、人手はさらに不足します。それによって、残った人材の負荷が大きくなり、退職リスクが高まってしまいます。

 リーダーは、人手不足という厳しい状況が好転するまで耐え忍び、既存人材にねぎらいの言葉を掛け続けることが必要です。この際に、リーダーに感謝の気持ちが強いと耐え忍ぶことができる理由を以下で述べていきます。

3.感謝の気持ちに関する調査

 ノースイースタン大学心理学部のリア・ディケンズ博士らが105人の大学生を対象に調査した結果、感謝の気持ちが強い人は忍耐力が高いことが分かりました。

 この調査では、対象の大学生を感謝の気持ちが強い人と弱い人に分けました。そして、1年後にもらえる100ドルは現在の価値に直すといくらくらいの価値と感じるかを回答してもらいました。

 仮に今すぐ50ドルをもらったとして、それを年利3%で銀行に預けたとすると1年後には51.5ドルになります。よって、この場合の1年後にもらえる51.5ドルは、今すぐもらえる50ドルと同じ価値となります。

 今回の調査はこの年利を示さずに、1年後にもらえる100ドルを現在の価値として主観的に評価するとしたらいくらになるか、という調査です。

4.感謝の気持ちと忍耐力の関係

 この調査の結果、感謝の気持ちが強い人は、1年後にもらえる100ドルは、現在もらえる33ドルと同じくらいの価値だと考えていました。一方、感謝の気持ちが弱い人は、1年後にもらえる100ドルは、現在もらえる21ドルと同じくらいの価値だと考えていました。

 この研究からわかるのは、感謝の気持ちが強いと、100ドルを1年後にもらえるまで忍耐強く待つことができるため、1年後の100ドルを現在の価値として高く評価できるということです。

 これに対して、感謝の気持ちが弱いと、100ドルを1年後にもらえるまでの忍耐が大きな負荷となるので、1年後の100ドルを現在の価値として低く評価したと考えられます。

 この研究は、日頃から感謝の気持ちを持っている人は、物事を我慢する忍耐力があり、感情をコントロールできることを示しています。

 さらに、感謝の気持ちを表す「ありがとう」という言葉の力について、著作家・心学研究家であり、東京大学文学部哲学科で教鞭を執った小林正観氏のエピソードをご紹介します。

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