飲食店の持続化補助金採択事例|販路開拓等(生産性向上)の取組内容の書き方

小規模事業者持続化補助金

1.飲食店の持続化補助金採択事例|販路開拓等(生産性向上)の取組内容の書き方

 小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)は、小規模事業者が販路開拓や生産性向上を図るために必要な経費の一部を補助する制度であり、経営計画書と補助事業計画書を提出し、書面審査を受ける必要があります。

 このうち、下図公募要領「審査の観点」赤枠部分にあるように、補助事業計画は審査項目も多く、採択・不採択に大きな影響を及ぼします。

小規模事業者持続化補助金<一般型> 第 13 回公募 公募要領より抜粋(一部加工)

 そこで、今回の記事では、当補助金に採択された飲食店の補助事業計画を参考に「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の記載ポイントについて解説します。

■「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」とは何か?

 持続化補助金の補助事業計画「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」は、補助金の使い道や使い方を記載する欄であり、その有効性を訴求できないと不採択になるリスクが高まってしまいます。

 当補助金に採択された飲食店の補助事業計画「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を見ると、当欄を記載する際のポイントは、①補助事業全体を端的に示す、②5W2Hを説明する、③創意工夫の特徴を示す、であることが分かります。以下でそれぞれの内容を詳しく見ていきます。

■飲食店の持続化補助金採択事例|販路開拓等(生産性向上)の取組内容の書き方3つのポイント①補助事業全体を端的に示す

 同店は当欄冒頭に「販路開拓等の取組内容は(1)店内改装、(2)チラシの作成と新聞折込、(3)店内POPの作成・掲示である」と補助事業全体を端的に示し、以下のメリットを狙いました。

  • 審査員が補助事業の概要を把握しやすくなる。
  • 補助事業の実施がスムーズになる。

 当欄に補助事業全体を端的に示すことにより、審査員が補助事業を理解しやすくなり、結果として採択される可能性が高まります。また、補助事業の内容が明確になり、その実施がスムーズになります。

■飲食店の持続化補助金採択事例|販路開拓等(生産性向上)の取組内容の書き方3つのポイント②5W2Hを説明する

 同店は、補助事業である(1)店内改装、(2)チラシの作成と新聞折込、(3)店内POPの作成・掲示、それぞれについて、What(何)、When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、Why(なぜ)、How(どのように)、How much(いくら)の5W2Hを明確に説明しました。例えば店内改装であれば、以下の質問とその回答を記載したということです。

  • 何に改装するのか(What)
  • いつ改装するのか(When)
  • どこを改装するのか(Where)
  • 誰が改装するのか(Who)
  • なぜ改装するのか(Why)
  • どのように改装するのか(How)
  • 改装にいくらかかるのか(How much)

 このような説明の仕方は以下のメリットが期待できます。

  • 審査員が補助事業の詳細を把握しやすくなる。
  • 補助事業の実施がスムーズになる。

 当欄に各補助事業の5W2Hを記載することで、具体性が高まるため、審査員が補助事業を理解しやすくなり、結果として採択される可能性が高まります。また、補助事業を具体的に描くことになりますので、補助事業の実施がスムーズになります。

■飲食店の持続化補助金採択事例|販路開拓等(生産性向上)の取組内容の書き方3つのポイント③創意工夫の特徴を示す

 同店は、補助事業である(1)店内改装、(2)チラシの作成と新聞折込、(3)店内POPの作成・掲示、それぞれについて創意工夫の特徴を記載しました。

 例えば、店内改装の説明では「どこを改装するのか」の説明として、店舗入り口横のスペースを改装することを示しましたが、創意工夫の特徴として、当スペースは喫煙所や物置として使用していたものの、屋外に灰皿を置き、荷物類は店舗の2階に置くことで、このスペースを客席として使用できるように改装する点、といった内容を記載しました。

 同店は、このように創意工夫の特徴を記載することで、以下のメリットを狙いました。

  • 審査員の印象に残りやすくなる。
  • 補助事業の効果が高まる。

 創意工夫の特徴を記載することで、審査員は、申請者が補助事業に対して真剣に取り組んでいることを評価することができ、印象に残りやすくなる可能性が高まります。

 審査員は、多くの計画書を審査するため、すべての計画書を詳細に見ることはできません。そのため、創意工夫の特徴を記載することで、審査員の注目を集めることが期待できます。また、創意工夫をすることにより、補助事業の効果を高めることもできるでしょう。

 なお、ポイント②の5W2Hを用いて具体的に記載することや、ポイント③の創意工夫の特徴を記載することは、公募要領「審査の観点」に記載されている審査項目を意識しています。

■まとめ

 持続化補助金の補助事業計画「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を記載する際のポイントは、①補助事業全体を端的に示す、②5W2Hを説明する、③創意工夫の特徴を示す、ことです。

  1. 補助事業全体を端的に示す:補助事業の概要を端的に示すことで、審査員が補助事業を理解しやすくなります。
  2. 5W2Hを説明する:補助事業の詳細を説明することで、審査員が補助事業を理解しやすくなります。
  3. 創意工夫の特徴を示す:補助事業に創意工夫をすることで、審査員の印象に残りやすくなり、補助事業の効果を高めることができます。

 また、公募要領「審査の観点」に記載されている審査項目を意識することで、より採択の可能性を高めることができます。当補助金に応募する方は、これらのポイントを押さえて補助事業計画を作成しましょう。

■ロードサイド経営研究所ホームページ

中小企業診断士 埼玉 |川越の株式会社ロードサイド経営研究所
埼玉の中小企業診断士へのご相談なら、川越市のロードサイド経営研究所へお任せください。小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金、ものづくり補助金、経営革新などの計画書作成に強い中小企業診断士事務所です。代表三上康一は登壇経験豊富です。

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします。

 1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓

小規模事業者持続化補助金の計画書作成・申請サポートについて|三上康一@持続化補助金の申請支援をするガソスタ出身の中小企業診断士
1.サポート内容 (1)計画書の作成支援 Zoomや電話でのヒアリングを通じて小規模事業者持続化補助金に申請する際の計画書を弊社が作成します。 これまでのご支援では、ヒアリング回数は1~2回、1回あたりのヒアリング時間は1時間程度となっており、これにしっかりと応じていただける事業者様のみを対象としています...

3.LINE友だち登録募集中  

 ロードサイド店舗経営者必見!

 当社は、代表の20年以上のガソリンスタンドでの現場経験と15年以上のコンサルティング経験を活かして、ロードサイド店舗の経営をサポートしています。

 当社では、補助金に関する情報だけでなく、ロードサイド店舗経営のお役立ち情報を週1回LINEで配信しています。未公開記事もご覧いただけますので、ぜひご登録ください。

 LINE登録していただくと、以下の特典が受けられます。

  • 補助金に関する情報
  • ロードサイド店舗経営のお役立ち情報
  • 未公開記事

 この機会にぜひご登録ください。お待ちしております!

■LINE友だち登録はこちらから

ロードサイド経営研究所 | LINE Official Account
ロードサイド経営研究所's LINE official account profile page. Add them as a friend for the latest news.

■バックナンバーはこちらから

メルマガバックナンバー|三上康一@持続化補助金の申請支援をするガソスタ出身の中小企業診断士|note
弊社が過去にメルマガやLINEに登録された方に優先配信した記事のバックナンバーです。

4.電子書籍のご案内

タイトルとURLをコピーしました