人手不足でつらい店長がすぐに行うべき3つのこと

人材確保

 「なんでA子、来なくなっちゃったと思う?」
 「人がいなくて仕事がきついから辞めたいって言ってましたけど、申し訳ないみたいでなかなか言い出せなかったみたいですよ」

 私がガソリンスタンド運営会社に勤務し、店長を務めていた頃、かなりの頻度でシフトに入り、仕事に励んでいたA子という女性のアルバイトスタッフがいました。彼女は日中専門でシフトに入っており、日中の人手不足に苦しんでいた私の店舗は非常に助かっていました。

 そのA子がある日、無断欠勤をし、それ以降出社しなくなりました。私の店舗は更なる人手不足に苦しむことになったのですが、冒頭のやり取りは、夕方専門のアルバイトスタッフと私の間で、A子のことが話題になった時のものです。

 最終的に、人手不足は改善することとなるのですが、当時の経験を踏まえ、自省の念を込めて、今回のコラムでは、店長が人手不足でつらいと感じたら、すぐに行うべきことを見て行きます。

人手不足でつらい店長がすぐに行うべきこと1:挨拶をする

 店長が、人手不足でつらいと感じ始めたということは、人手不足が深刻になった、と捉えることができます。この場合に重要なことは、これ以上深刻な状況にしないことです。つまり、既存スタッフの退職を防ぐことです。人手不足による負荷の増大に負けさせないための第一の方策は挨拶です。

 店長は部下が出社してきたら、口角を上げ、部下の目を見て元気よく、自分から「おはようございます」と言う。これだけです。やってみるとよく分かるのですが、慣れないと照れが先行して上手くできません。ですが、このようなしっかりした挨拶は、相手の存在を認め、歓迎していることを意味します。

 認められ、歓迎されて、嫌な思いをする方は多くはないでしょう。結果として、負荷に耐えるモチベーションが高まり、さらなる退職者の発生を防止する可能性が高まります。そして、これをさらに一歩進めた取組みが次に示すものとなります。

人手不足でつらい店長がすぐに行うべきこと2:ねぎらいの意を示す

 人手不足の中、店長も社員を忙しい思いをするわけですが、現場の最前線で働くアルバイトスタッフの多忙度も相当のものです。

 そこで、店長は「忙しかったね」「大変だったね」「疲れてる?」といったねぎらいの言葉を掛けます。これによって、アルバイトスタッフは「気に掛けてくれているんだ」という気持ちが湧き、人手不足の中でもエネルギーの消耗が少なくなるでしょう。

 私がガソリンスタンドのアルバイトスタッフの頃、年末の多忙な中、長時間労働で疲れを引きずりながら働いていたことがありました。その時に、先輩が本人もお忙しい中「三上、頑張って。」と声を掛けてくれて、すごく嬉しかった経験があります。

 このようなちょっとしたねぎらいの言葉を与えることによって退職の防止が可能です。ただし、次に示す取組みにより、人手不足を招いた要因も潰していかなければなりません。

人手不足でつらい店長がすぐに行うべきこと3:覚悟を決める

 無断で欠勤し、そのまま出社してこないA子の辞め方は確かにマナー違反であり、責められても仕方がないことでしょう。その背景にはA子の生育環境や元々の性格も影響しているはずです。

 しかし、それを差し引いて考えた時に、店長として何か改善できることはなかったのでしょうか。私の経験上、人手不足の職場は、アルバイトスタッフに教育の時間を惜しんで、ぶっつけ本番を望み、フォローが手薄い傾向があります。

 その原因が人手不足だとしたら「人手不足→アルバイトスタッフを粗末に扱う→辞められる→人手不足が深刻化する」という図式が成り立ち、いつまで経っても人手不足は解消できないことになります。

 どこかでこの負の連鎖を断ち切る必要があります。誰がいつ断ち切るのか。それは、あなたが今、断ち切るのです。断ち切ると決めることです。覚悟とは「吾(われ)」の「忄(こころ)」が目「覚」めることを指します。

 覚悟を決めて、この人手不足に真っ正面から取り組むことです。そのためには人手不足に耐え、挨拶をし、ねぎらいの言葉をかける。それは相手に関心を持つ、ということですから、自然と教育やフォローが手厚くなります。

 今回のコラムでは、人手不足でつらい店長がすぐに行うべきこととして、1.挨拶をする、2.ねぎらいの意を示す、3.覚悟を決める、を挙げました。新規スタッフの募集・採用をする前に、ぜひこれらを行っていただきたいと思います。

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