小規模事業者持続化補助金に採択!持帰りフランス料理店の事例①

小規模事業者持続化補助金

 新型コロナウイルスの影響により、テイクアウトに力を入れる飲食店が増加しています。当コラムでは、テイクアウトを強化したいフランス料理店が、小規模事業者持続化補助金に採択されるレベルに計画書(様式2と3)をブラッシュアップしたプロセスをご紹介していきます。

 下図は、同補助金に応募する際の提出書類一覧ですが、今回のコラムでは、赤枠で囲まれた様式2<経営計画>の「1.企業概要」を見ていきます。なお、様式2-1、3-1はそれぞれ、様式2、様式3と表現し、当時の様式を現在の様式に置き換えて解説していきます。

ビジュアルに訴求する

 同店代表が、予め記載した「1.企業概要」の内容を見ると、【店舗情報】【立地】【売上】【現在の問題点と対策】という見出しがあり、それぞれがまとめられていました。このように見出しを設けることはまとめやすく、読みやすいので良いと思います。

 このうち【店舗情報】には、営業日、営業時間、店舗規模、人員体制などが記載されていましたが、これをさらに充実させるには、リアリティが湧くように店舗や代表・スタッフの写真を盛り込むと良いでしょう。

書くべき場所に書く①

 【立地】には、文章での説明の他に、自店の地図や商圏人口の推移が分かる一覧表も盛り込まれていました。立地を説明するポイントは地図を盛り込むことですが、商圏人口の推移については、後ほど見ていく「2.顧客ニーズと市場の動向」の「市場の動向」に該当しますので、そちらに盛り込むとより妥当性が高まる印象です。

 【売上】には、弁当、ドリンク、ランチ、ディナーの4項目がそれぞれいくらの売上があるかが記載され、それをもとに「打合せ・会合後の食事や接待で利用する男性客が多い」「ランチ利用客はインターネットによる情報収集のうえ来店している」といった顧客動向も記載されていましたが、これらは「2.顧客ニーズと市場の動向」の「市場の動向」に該当しますので、そちらに盛り込むとより妥当性が高まる印象です。さらに、この【売上】に関しては、次の内容も検討していただきました。

単品レベルで分析する

 同店の【売上】は、前述のとおり、弁当、ドリンク、ランチ、ディナーという括りになっています。これは、弁当はランチタイムとディナータイムのものがあり、ドリンクは弁当とともにテイクアウトする場合とランチ・ディナーでイートインする場合があったとしたら、重複して集計されている可能性があります。そこで「可能であるなら」という前提付きで、単品レベルでの分析をお勧めしました。

 これをお勧めする理由はもう一つあります。小規模事業者持続化補助金の応募を受け付ける全国商工会連合会日本商工会議所が公表している記入例は、下図のように単品レベルでの記載となっているからです。

書くべき場所に書く②

 そして【現在の問題点と対策】について見ていくと以下の内容が記載されていました。

 ①ランチタイムの店前歩行者数は少なく、ランチはテイクアウトのみにしたい。
 ②周辺には飲食店やバーなどが乱立しており、これら飲食店に対して自店で取り扱うチーズとワインを販売したい。

 まず、①の「ランチタイムの店前歩行者数は少ない」、②の「飲食店やバーが乱立」は、「2.顧客ニーズと市場の動向」の「市場の動向」に該当しますので、そちらへ盛り込んだ方が妥当性があります。

 そして、①の「ランチはテイクアウトのみにしたい」、②の「飲食店に対して自店で取り扱うチーズとワインを販売したい」は、後で詳しく見る「4.経営方針・目標と今後のプラン」の「経営方針」に該当しますので、そちらへ盛り込んだ方が妥当性があります。

 このようにして、「1.企業概要」をブラッシュアップさせました。初めて小規模事業者持続化補助金の応募をする方は、この欄に何を書いたらよいのか迷うケースが多いので、今回のコラムを参考にしていただければと思います。

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