小規模事業者持続化補助金に採択!食品製造販売業者の事例④

小規模事業者持続化補助金

 食品製造工場の一角に設けたイートイン専用のカフェが思いのほか好評となり、テイクアウトも強化しようと考えたある食品製造販売業者。そのための告知費用の一部を小規模事業者持続化補助金で賄おうと考え、応募時に提出する計画書を作成しました。

 これを採択されるレベルにブラッシュアップしていく過程をご紹介するシリーズの4回目は、下図応募資料中の、様式2-1<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」、「4.経営方針・目標と今後のプラン」を見ていきます。

切り口は適切か


 同社は「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」に以下の内容の見出しを設けていました。

 (1)製造業者としての強み
 (2)経営者の強み
 (3)商品の強み
 (4)サービスの強み
 (5)〇〇市場との取引
 (6)海外との取引

 見出しは個々の強みをグルーピングした際のタイトルですが、(5)(6)に関しては、個々の強みそのものとなっており、見出しとして機能していない印象を受けました。そこで、当欄のタイトルを活用し、以下の見出しに変えていただきました。

 (1)自社の強み
  ①人的資源の強み
  ②物的資源の強み
  ③財務的資源の強み
  ④情報的資源の強み
 (2)自社の提供する商品・サービスの強み
 
 「(1)自社の強み」は、経営資源である「人」「物」「金」「情報」の切り口でさらにグルーピングしました。その上で、予め書かれてきた内容を見ていきます。

内容は適正か


 事前に「(1)製造業者としての強み」として述べている、伝統的な製法や技術を持っていることは、ノウハウという情報を持っているということなので、新たな見出しの「(1)自社の強み②情報的資源」の強みとなります。

 「(2)経営者の強み」は、新たな見出しの「(1)自社の強み①人的資源の強み」となります。

 「(3)商品の強み」は、新たな見出しの「(2)自社の提供する商品・サービスの強み」となります。

 「(4)サービスの強み」は、製造スケジュールの柔軟な変更対応が可能であることが述べられていましたが、なぜそれができるのかを検討していただきました。すると、スケジュール変更に対応できるノウハウという情報を持っていることが分かりましたので、新たな見出しの「(1)自社の強み④情報的資源の強み」としました。

 「(5)〇〇市場との取引」という見出しで述べている内容は、当該市場で自社商品のPRができること、つまり情報発信の場を持っているということでしたので、新たな見出しの「(1)自社の強み④情報的資源の強み」としました。

 「(6)海外との取引」という見出しで述べている内容は、海外でも評価される製品品質のことでしたので、新たな見出しの「(2)自社の提供する商品・サービスの強み」としました。

 このように内容を精査し、ヒアリングを進めていくとさらにいくつか強みが出てきましたが、その中には新たな見出しの「(1)自社の強み」の中の「②物的資源の強み」や「③財務的資源の強み」に該当する内容も出てきました。

 また、どちらかというと製造業者としての強みに偏りがちでしたので、カフェとしての強みも検討していただき、それも含めて当欄をまとめました

目標は適切か


 次に「4.経営方針・目標と今後のプラン」を見ていきます。「(1)経営方針」、「(2)目標」、「(3)今後のプラン」と見出しを設け、内容を切り分けて記載しているのは非常に良いと思いました。

 予め書かれてきた「(1)経営方針」は問題なしと判断しましたが、気になったのは「(2)目標」の内容です。記載されていたのは、自社の目標、顧客の目標、地域社会の目標の3点でした。目標はあくまでも自社の目標を記載するべきです。

 弊社では、次回以降のコラムで見ていく<補助事業計画>の「4.補助事業の効果」で自社の効果、顧客の効果、地域社会の効果と切り分けることをお勧めしていますが、同社は、この切り口を目標の切り口に用いてしまっていましたので、修正していただきました。

 なお、これに続く「(3)今後のプラン」は、時間軸を設けてしっかりと全社的な計画となっており、問題ないと判断しました。

 今回のコラムでは、強みの切り口と内容の精査、目標設定について見てきました。次回のコラムでは<補助事業計画>を見ていきます。

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