持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは? ③

小規模事業者持続化補助金

 弊社が小規模事業者持続化補助金<一般型>を活用してホームページの全面リニューアルを検討し始めたのは2019年のことでしたが、業務に追われてなかなか手をつけることができないでいました。

 そんな中、2020年に新型コロナウイルス感染症が拡大したため、いわゆる「3密」を避けるためにセミナーや講演といった仕事が軒並み中止・延期となり、時間がとりやすくなりました。

 そこで、2020年10月2日(第3回受付)締切りの当補助金を活用するべく、計画書を作成し申請した結果、無事採択され、ホームページのリニューアルに要する資金の一部を調達することができました。

 この結果を受け、弊社がどのように計画書を作成したのかを自慢にならないように気をつけながらご紹介します。当サイトでは、当補助金に申請された100を超える事業者様の事例をご紹介してきましたが、弊社のことを弊社がご紹介するわけですから、計画書自体も可能な範囲で公開するなど、かなり赤裸々な内容を記載できることになります。

 下図は当補助金を申請する際に、原則として作成しなければならない書類の一覧ですが、今回は前回のコラムに引き続き、赤枠部分「様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①」<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」の書き方を見ていきます。なお、当コラムの内容は2022年1月15日時点の情報に基づいています。

一般型

1. 持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?③【顧客ニーズと市場の動向編その1】

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【顧客ニーズと市場の動向編その1】(1)構成を検討する

 当欄には「顧客ニーズと市場の動向」の記載が求められているわけですが、これらをまとめて記載しようとすると内容が冗長になりがちで、何が顧客ニーズで何が市場動向なのか良くわからなくなってしまうケースが多い印象があります。

 そこで、まずは当欄に(1)顧客ニーズ、(2)市場の動向、と見出しを設けて内容を切り分けるようにしました。その上で「(1)顧客ニーズ」については、①既存顧客のニーズ、②新規顧客のニーズ(計画書では「今後弊社が開拓していく顧客のニーズ」と記載)と見出しを設けて内容を切り分けました。

 また、(2)市場の動向については、①競合動向、②顧客動向(計画書では「ロードサイド店舗の動向」と記載)と見出しを設けて内容を切り分けられるようにしました。つまり、以下の構成を組んだ上で記載していったことになります。

2.顧客のニーズと市場の動向
(1)顧客ニーズ
 ①既存顧客のニーズ、②新規顧客のニーズ
(2)市場の動向
 ①競合動向、②顧客動向

 ここで注意したいのは、見出し番号や記号の振り方です。弊社はレイヤの大きい順に「点付き数字」→「()付き数字」→「〇囲み数字」→「●付き箇条書き」というルールで記載しましたが、これが行き当たりばったりの振り方になっていると、読み手は混乱しがちになり、内容の理解が深まらないというリスクが高まってしまいます。では、これら見出しに基づく、それぞれの内容の記載についてポイントを見ていきます。

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【顧客ニーズと市場の動向編その1】(2)既存顧客ごとのニーズを記載する

 単に顧客ニーズを列挙するよりも、どんな顧客がどんなニーズを持っているのかという顧客別のニーズを記載することで妥当性のある現状分析になる可能性が高まります。では、どのようにして既存顧客を分類したのかというと持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは? ②で見てきた下図「1.企業概要」内「売上・利益の大きい顧客」が役に立つこととなります。

 この際に、横軸に「顧客」と「ニーズ」という軸をとり、縦軸に顧客を列挙した表を作成して読みやすさを意識しました(下図参照)。

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【顧客ニーズと市場の動向編その1】(3)販路開拓先のニーズを記載する

 当補助金申請時のルールブックである「公募要領」は、日本商工会議所全国商工会連合会のホームページからダウンロードできますが、これには事業の目的として以下の記述があります。

 上図の下線部分にあるように、当事業は「販路開拓等の取組」を支援することになっています。よって「開拓する販路」つまり「ターゲット顧客」のニーズを把握し、それに応えていかないことには販路を開拓できず、このことは補助事業の有効性に影響し、採択にポジティブな影響は与えないはずです。

 弊社の場合は、全国のロードサイド店舗を顧客として新規開拓するという補助事業でしたので、下図のようにロードサイド店舗が抱く顧客ニーズを記載しました。

 ここまでの内容をまとめると以下になります。

 今回のコラムでは上記3点をお伝えしましたが、次回のコラムは今回に引き続き「様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①」<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」のうち「市場の動向」の書き方について見ていきます。なお、当補助金に採択された弊社の計画書を紹介しているこれまでのコラムは以下となります。

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