小規模事業者持続化補助金で店舗改装をした飲食店の事例①

小規模事業者持続化補助金

 同店は、従業員4人、和食・洋食どちらにも対応する郊外型レストランです。売上の約5割を土日祭日に訪れる家族連れやレジャー客がもたらしていますが、より快適な店内空間を提供するために、既存の椅子を撤去、幅広のソファータイプの座席(ベンチシート)を導入し、併せて広告宣伝を強化することにしました。

 これら費用の一部を小規模事業者持続化補助金で調達することとした同店は、経営者が応募用の計画書を作成しましたが、弊社はそれをブラッシュアップする形でご支援し、結果として採択されました。

 下図は当補助金応募時に作成する書類ですが、今回のコラムでは赤枠部分、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① <経営計画> 「1.企業概要」を見ていきます。

1.「企業概要」の書き方

 同店が当欄ヘ事前に記載された内容を拝見すると、開業からこれまでの沿革、営業時間・定休日・人員構成、売上・利益総額の大きい商品名と金額、地域人口の動向、立地について説明が盛り込まれていました。

 売上・利益総額の大きい商品名と金額を盛り込んでいるのは、日本商工会議所、全国商工会連合会が公表している記入例を意識されたものと思われ、非常に良いと思いましたが、これら「企業概要」に書かれてきた内容についてブラッシュアップしていったポイントは以下の通りです。

(1)見出しを設ける

 同店が事前に書かれてきた内容に見出しは一切ありませんでした。見出しの役割は、短く端的な言葉で内容を訴求し、それに続く文章を読みたくなるようにすることです。新聞などは見出しの役割を強烈に意識しており、見出しがないと新聞は読めないとすら言われます。

 このように読みやすさを向上させる見出しですが、同店には【沿革】【店舗概要】【売上・利益の大きい商品】【立地】という見出しを入れていただきました。

(2)書くべき場所に書く

 同店が事前に書かれてきた内容の中には、地域人口が減少傾向にあるとともに高齢化が進んでいることが書かれていました。ですが、これは外部環境に関する内容であり、「1.企業概要」に続く「2.顧客ニーズと市場の動向」に記載する内容と言えます。

 そこで、ビッグデータを活用して地域毎の人口動向を把握できるRESAS(リーサス)から得られた裏付けとなる統計データも含め、そちらの欄に記載していただきました。

(3)写真を盛り込む

 同店は、立地の説明で地図を盛り込んでビジュアルへ訴求をしていましたが、より効果を上げるために、経営者やスタッフ、店舗の写真を盛り込んでいただきました。さらに、売上・利益総額の大きい商品に関しては、商品名や金額だけでなく、その商品の写真も盛り込んでいただきました。

 持続化補助金における計画書の枚数は、一般型で8枚、低感染リスク型ビジネス枠で5枚の制限がありますので、その範囲内に収まるのであれば、写真を有効活用し、ビジュアルに訴求することで、自社の説明におけるリアリティを高めていただければと思います。

 このようにして、「1.企業概要」をブラッシュアップしていきましたが、次回のコラムでは「2.顧客ニーズと市場の動向」を見て行きます。

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします

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