小規模事業者持続化補助金でコロナに立ち向かうカフェの事例⑤

小規模事業者持続化補助金

 そのカフェは、首都圏から車で約1時間の自然豊かな場所にひっそりと佇んでおり、多くの固定客に愛されていました。ところが、新型コロナウイルスの影響により、外出する方が減少してしまい、来店客が激減してしまいました。

 同店は、今後来店客を増加させるために「3密」のリスクを低減させるべく、店内の換気を良くしたり、顧客と顧客の距離を空けたりするなどの対策をとりましたが、その一環としてオープンテラスの利用を促進させることにしました。

 そのためには、傷んだこのテラスを修復させる必要があり、その費用を小規模事業者持続化補助金で賄うことを考え、結果として当該補助金に採択されました。

 その際、どのように計画書を作成したかを複数回にわたってご紹介します。第5回目の今回は、様式2-1<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の書き方について見て行きます。

1.小規模事業者持続化補助金<一般型>応募の全体像

 まずは、全体像を把握します。事業者が単独で小規模事業者持続化補助金に応募する際は、原則として以下の書類を作成し、締め切り日までに送付する必要があります。

 様式1-1 小規模事業者持続化補助金事業<一般型>に係る申請書

 様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①

 様式3-1 補助事業計画書②

 様式4 事業支援計画書

 様式5 補助金交付申請書

 このうち、様式2-1と様式3-1が採択に大きな影響を及ぼします。

2.様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①の全体像

 今回は、様式2-1を見て行きますが、その構成は以下となっています。

 <応募者の概要>

 <経営計画>

 <補助事業計画>Ⅰ.補助事業の内容

3.<補助事業計画>の内容の全体像

 今回は、様式2-1の<補助事業計画>1.補助事業の内容を見て行きますが、その構成は以下となっています。

 1.補助事業で行う事業名

 2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容

 3.業務効率化(生産性向上)の取組内容

 4.補助事業の効果

 なお、当コラムでは「1.補助事業で行う事業名」は公序良俗に反しない限り、30文字以内にまとめるだけで済むという認識であること、「3.業務効率化(生産性向上)の取組内容」は任意記入であることから、説明は割愛しています。

4.「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の書き方

(1)「審査の観点」を押さえる

 小規模事業者持続化補助金の公募要領は、応募の際のルールブックであり、これを読み込んできた事業者の計画書と、そうでない事業者の計画書では、完成度に大きな差がついています。

 とはいえ、公募要領のボリュームは増加する一途であり、「一般型」で比較すると5年前に比べ、20ページ増え、現在は90ページのボリュームがあります。これを読み込むことは負担が大きいことは理解していますが、絶対に読んでいただきたいのは、以下の「審査の観点」です。

 これは、文字通りどのような観点で審査を行うのかが記載されており、これを踏まえて作成した計画書は当然、採択の可能性が高くなりますが、今回取り上げる「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を作成する際に着目したいのが、上図の赤枠部分「③補助事業計画の有効性」の中の以下の項目です。

 ◇補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか。

 ◇補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか。

 以降でこの2点の解説をしていきます。

(2)具体的に書く

 まず、「◇補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか。」ですが、具体的に書ければ実現可能性が高いことが分かりますので、具体的に書くことを重視しなければなりません。

 その際にお勧めしているのが、いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)で構成される5W1Hを明確に記載することです。

 当事例であれば、オープンテラスをいつ改装するのか、どこの業者が改装するのか、当店の誰が業者の誰に改装依頼をするのか、オープンテラスの何を改装するのか、なぜ改装するのか、どのような手順で改装工事の進捗を確認するのか、といった内容を記載します。

(3)「創意工夫の特徴」を盛り込む

 次に、「◇補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか。」ですが、前述の「オープンテラスの何を改装するのか」の部分に盛り込むことも可能ですし、別途、「創意工夫の特徴としては…」という形で記載しても良いでしょう。

 当事例の場合は、①手の触れる場所を少なくすること、②木々の生い茂る都会にはない空間を満喫できるレイアウトにすること、を創意工夫の特徴として記載しました。

 このようにして<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を作成しましたが、次回は「4.補助事業の効果」を見て行きます。

5.小規模事業者持続化補助金の申請書類作成をサポートします

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