持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは? ⑩

小規模事業者持続化補助金

 弊社が小規模事業者持続化補助金<一般型>を活用して、自社ホームページの全面リニューアルを検討し始めたのは2019年のことでしたが、業務に追われてなかなか手をつけることができないでいました。

 そんな中、2020年に新型コロナウイルス感染症が拡大したため、いわゆる「3密」を避けるためにセミナーや講演といった仕事が軒並み中止・延期となり、時間がとりやすくなりました。

 そこで、2020年10月2日(第3回受付)締切りの当補助金を活用するべく、計画書を作成し申請したところ、無事採択され、ホームページのリニューアルに要する資金の一部を調達することができました。

 この結果を受け、弊社がどのように計画書を作成したのかを自慢にならないように気をつけながらご紹介します。当サイトでは、当補助金に申請された100を超える事業者様の事例をご紹介してきましたが、弊社のことを弊社がご紹介するわけですから、計画書自体も可能な範囲で公開するなど、かなり赤裸々な内容を記載できることになります。

 下図は当補助金に申請する際、原則として作成しなければならない書類の一覧ですが、当シリーズ最終回になる今回のコラムでは前回のコラムに引き続き、赤枠部分「様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①」<補助事業計画>「4.補助事業の効果」の書き方を見ていきます。なお、当コラムの内容は2022年1月22日時点の情報に基づいています。

一般型

1. 持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【補助事業の効果編】

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【補助事業の効果編】(1)自社の効果を記載する

 補助金を活用することによって、自社の成長や安定など、まずは自社に対する効果が見込めなければ、補助金を活用する意味が薄れてしまいます。このことは、補助金を交付する側も同様であると言えます。

 というのも、補助金の財源は税金ですから、補助金を使うことにより、収益性が向上し、法人税なり所得税なりの納税額上昇が期待されているからです。よって、自社の収益性、成長性、安定性の向上といった内容を記載しました。

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【補助事業の効果編】(2)顧客の効果を記載する

 例えば自社の売上が向上したとしたら、それは顧客に何らかの効果を与えた結果であるはずです。よって自社を利用する顧客が、自社が補助金を使うことによってどのような効果を得ることができるのかを記載しました。

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【補助事業の効果編】(3)地域社会の効果を記載する

 補助金は公的資金ですから、自社を利用されない方にも効果を及ぼす必要があります。例えば、かつてある航空会社の経営を再建させるために、公的資金が注入されたことがありましたが、その資金は税金であり、飛行機に乗らない方の税金も使われた可能性があります。

 ですが、それによって遠方で採れた食物を飛行機で運ぶことができるから、飛行機に乗らない方であっても近場で購入することができる、といった効果を示すことによって、飛行機に乗らない方の納得度を高めることが可能になります。このような考え方から、自社を利用されない方に対する効果を「地域社会の効果」として記載しました。

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【補助事業の効果編】(4)定量的効果を記載する

 補助金を使うことによって自社の業績向上を見込むことができるという効果を記載する場合、具体的に数値を用いてどの程度、向上を見込むことができるのかを説明すると説得力は向上するでしょう。

 この数値的な効果を定量的効果と呼びますが、これは「量」を示すことができるため、具体性が高まります。もちろん、いい加減な数値ではなく、現状を踏まえ、根拠のある見込み数値を記載する必要があるのは言うまでもありません。

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【補助事業の効果編】(5)定性的効果を記載する

 数値で表すことのできる定量的効果に対して、数値で表すことが困難な効果を定性的効果と呼びます。前者は「量」を示しますが、後者は「質」を示します。弊社の場合、自社の効果は定量的効果とともに定性的効果も記載して説得力向上に取り組んでみました。また、顧客の効果や地域社会の効果を定量的に示すことは困難でしたので、定性的効果のみを記載しました。

 今回は「補助事業の効果」を弊社がどのように具体的に書いたのかを示しましたが、その内容を実際に申請した計画書とともにまとめると以下になります。

 弊社自体が採択された事例をご紹介するシリーズ最終回となる今回のコラムでは上記5点をお伝えしましたが、弊社の計画書を紹介しながら計画書の書き方を述べたこれまでのコラムは以下となりますので、当補助金の採択を目指す方のご参考になれば幸甚です。

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