小規模事業者持続化補助金の採択でホームページを作成した事例①

小規模事業者持続化補助金

 同社は、オートバイをトラックで輸送する事業を営んでいます。例えば、ネットオークションにオートバイを出品した方が、遠方に居住する落札者にオートバイを届ける場合などに同社を利用しています。

 そのような同社を利用する方を増やすために、同社はホームページを刷新するとともに、ネット広告を出稿することにし、その費用の一部を小規模事業者持続化補助金で調達することにしました。

 そこで弊社が当補助金応募用の計画書につきまして作成のご支援を行い、採択されたわけですが、当コラムで、その計画書作成のプロセスをご紹介していきます。下図は応募時に作成する書類ですが、今回のコラムでは赤枠部分、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①<経営計画>「1.企業概要」を見ていきます。

1.「企業概要」の書き方

(1)構成を決める

 書きたいことを思いつくままに書いてしまうと、冗長性が高まってしまい、結局何を伝えたいのか分からなくなってしまうリスクを負ってしまいます。そこで、事前に全体のデザインをしてから、記載する必要がありますが、そのためには見出しを設けることがポイントとなります。「企業概要」は自己紹介の欄なので、自社を理解していただくにはという観点から以下4つの見出しとしました。

 ①代表者の経歴・沿革他、②立地、③売上規模、④保有車両

 注意したいのは、書いた後に見出しをつけるのではなく、書く前に全体の構成を決めることを目的に見出しを決めるということです。

(2)ビジュアルに訴求する

 当欄を通じた自己紹介は、相手に直接お会いして実施できるものではなく、また音声や動画を使うこともできません。そこで写真や図表といったツールを活用することとしました。「①代表者の経歴・沿革他」においては代表者の写真を、「②立地」においては当社の立地が分かる地図を盛り込みました。

 この地図は、同社が立地している都道府県が国内のどこにあるのかがわかる日本地図、同社が立地している自治体がその都道府県のどこにあるのかがわかる都道府県の地図、そして同社の立地している場所がその自治体のどこにあるのかがわかる自治体の地図、と3つの地図を盛り込みました。

(3)売上規模を記載する

 日本商工会議所や全国商工会連合会が公表しているいくつかの記入例を拝見すると、「1.企業概要」には、売上高に関する内容が盛り込まれています。よって、弊社がお勧めしているのは、売上高と売上総利益額の大きい商品・サービスのベスト5とその金額を記載した一覧表を盛り込むことです。

 ですが、同社が提供しているサービスはオートバイの輸送だけです。また輸送にかかる燃料費や人件費は売上原価ではなく、販売費及び一般管理費に計上していることから、売上高イコール売上総利益ということになります。そこで、直近期における売上高(売上総利益)、受注件数、平均単価を一覧表にして盛り込みました。

 今回見てきた「1.企業概要」記載のポイントは、何を書けば読み手は自社の理解が深まるのかという点を強く意識することです。それを意識して全体構成を決め、読み手の理解を深めるためにビジュアルに訴求し、売上規模を記載していただきました。

 さて、次回は同社の外部環境を示す「2.顧客ニーズと市場の動向」をどのように記載していったのかを見ていきます。

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします

 弊社の1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓

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4.電子書籍のご案内(2021年3月22日発行)

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