小規模事業者持続化補助金一般型に採択された居酒屋の事例①

小規模事業者持続化補助金

 同店は、女将である経営者が一人で切り盛りする創業3年目の居酒屋です。開業以来、地道に常連客を増やし続けてきましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で客数が大幅にダウンしてしまいました。

 これまで目立った販促は、ほとんど実施してこなかった同店ですが、何らかの手を打つ必要があると考え、小規模事業者持続化補助金を活用して、ホームページの作成、チラシ作成・配布、メニュー表作成、web広告の出稿を行うことにしました。

 そこで経営者は、弊社に計画書作成の支援をご依頼されました。結果として同店は採択されたわけですが、今回のコラムからは、同店が採択される計画書をどのように作成したのかをご紹介していきます。

 下図は、小規模事業者持続化補助金<一般型>に応募する際に原則として作成する資料ですが、今回のコラムでは、その赤枠部分、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① <経営計画>「1.企業概要」について見ていきます。なお、当コラムの内容は2021年9月6日現在の情報に基づいています。

 また、当コラムの内容は<低感染リスク型ビジネス枠>にも応用できますので、そちらに応募を予定されている方もご参考にして下さい。

1.「企業概要」の書き方

(1)構成を決める

 まずは「1.企業概要」欄の構成を決めます。これを決めずに、いきなり書きたいことを書き出すと、まとまりがなくなり冗長になってしまうリスクが高まります。それは採択にポジティブな影響は及ぼさないはずです。

 同店の場合は、【事業内容】【業績推移】【売上・利益構成】という見出しを設け、それに則って記載しました。

(2)ビジュアルに訴求する

 【事業内容】という見出しの下には同店の自己紹介となる内容を記載したわけですが、その際には、店頭の写真、最寄駅から同店への道順が分かる地図、経営者の写真を盛り込みました。

 このようにビジュアルに訴求することは、文章だけの計画書と比べて、イメージが湧きやすくリアリティが増加します。このリアリティというものは想像以上に効果的で、読み手を引き込むことが可能になります。そのことは計画書を熱心に読ませることとなり、結果として説得力が向上するため、採択に対してポジティブな影響が期待できます。

(3)表にまとめる

 【事業内容】という見出しの下には同店の沿革を、【業績推移】という見出しの下には開店から現在までの3年間それぞれにおける売上高と売上総利益を、【売上・利益構成】という見出しの下には、売上総額・利益総額の大きいメニューをそれぞれ表にしてまとめました。

 この表にまとめることは、読みやすさが向上し、読み手の理解を促すことが可能となります。そのことは、やはり採択に対してポジティブな影響が期待できることとなります。

 今回のコラムでは、同店の様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① <経営計画>「1.企業概要」について、(1)構成を決める、(2)ビジュアルに訴求する、(3)表にまとめる、といった点を意識して記載したことをお伝えしてきました。次回のコラムではこれに続く「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします

 弊社の1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓

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4.電子書籍のご案内(2021年3月22日発行)

小規模事業者持続化補助金に応募したくなる本
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