小規模事業者持続化補助金一般型に採択された居酒屋の事例③

小規模事業者持続化補助金

 同店は、女将である経営者が一人で切り盛りする創業3年目の居酒屋です。開業以来、地道に常連客を増やし続けてきましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で客数が大幅にダウンしてしまいました。

 これまでこれといった販促は、ほとんどしてこなかった同店ですが、何らかの手を打つ必要があると考え、小規模事業者持続化補助金を活用して、(1)ホームページの作成、(2)チラシの作成・配布、(3)メニュー表の作成、(4)web広告の出稿を行うことにしました。

 そこで経営者は、弊社に計画書作成の支援をご依頼され、結果として同店は採択されたわけですが、前回のコラムに引き続き、同店が採択される計画書をどのように作成したのかをご紹介していきます。

 下図は、小規模事業者持続化補助金<一般型>に応募する際の作成資料ですが、今回のコラムでは、その赤枠部分、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① <経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」について見ていきます。

 なお、当コラムの内容は<低感染リスク型ビジネス枠>にも応用できますので、そちらに応募を予定されている方もご参考にして下さい。

1.「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の書き方

(1)当欄を2つに切り分ける

 これまで見てきた「1.企業概要」「2.顧客ニーズと市場の動向」では各欄に見出しを設けて読みやすくしたわけですが、今回見ていく「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」も、やはり見出しを設けると読みやすくなります。

 見出しを設ける際の原則は、タイトルを分解することです。よって当欄の場合は【自社の強み】【自社の提供する商品・サービスの強み】という見出しをつけて、内容を2つに切り分けることにしました。

(2)品揃えの強みを検討する

 上記で設けた見出しのうち【自社の強み】は女将の経歴や食材調達能力を記載しました。また、【自社の提供する商品・サービスの強み】は、同店の場合、提供する飲料や料理の強みになりますが、料理の品揃えに着目して強みを記載しました。

 この際に利用したのが外食ハックという外食に特化した情報サイトです。同サイトには、居酒屋のフードメニュー人気ランキングベスト10が掲載されており、当時のランキングは以下となっていました。

  1位 鶏のから揚げ
  2位 軟骨のから揚げ
  3位 フライドポテト
  4位 焼き鳥
  5位 だし巻き玉子
  6位 枝豆
  7位 たこわさ
  8位 ほっけ焼き
  9位 山芋の鉄板焼き
 10位 刺身

 今回のコラムで取り上げた居酒屋は、上記10メニューのうち6メニューを網羅しており、網羅できていないメニューについても、代替品で対応可能な状況でした。これを【自社の提供する商品・サービスの強み】として訴求しました。特別なメニューや商品がなくとも、業界全体における人気メニューをカバーできているという点は立派な強みになり得ます。

(3)分析結果を示す

 前回のコラムで見た「顧客ニーズと市場の動向」は外部環境であり、この分析により、商圏内では中高年層の人口が増加しているという機会を捉えるべく、競合がひしめいていることが分かりました。

 そこで、当コラムで見てきた同店の内部環境である「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を活かし、競合に対する差別的優位性を構築する必要がありますが、どの強みを活かそうと考えているのかを示しました。

 同店の場合は、女将の経歴と食材調達能力を活かした新メニューの提供が有効と考え、それをより広い地域の顧客に訴求するために補助金を使う、という流れにしました。単に強みを列挙して終わるのではなく、列挙した強みの中で何をどうするのかを検討することが重要であり、それが補助事業の有効性を高めることにも繋がります。

 今回のコラムでは、同店の様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① <経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」について、(1)当欄を2つに切り分ける、(2)品揃えの強みを検討する、(3)分析結果を示す、を意識して記載したことをお伝えしてきました。次回のコラムではこれに続く「4.経営方針・目標と今後のプラン」を見ていきます。

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします

 弊社の1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓

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