小規模事業者持続化補助金【一般型】に採択された理容店の事例⑥

小規模事業者持続化補助金

 同店は、店主とその妻、長男で運営する理容店です。3年前に持続化補助金に採択されましたが、さらなる販路を開拓するべく、設備の入れ替えを行うことにしました。そして、この費用の一部を再度当補助金で調達するために計画書を作成し、無事採択されました。

 当コラムでは、同店が作成した計画書の内容から、採択された理由を検証し、採択の可能性を高める計画書の書き方を述べていきます。以下は、当補助金に応募する際に原則として作成しなければならない書類の一覧ですが、今回は小規模事業者持続化補助金【一般型】に採択された理容店の事例⑤に引き続き、赤枠部分「様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①」<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を見ていきます。なお、当コラムの内容は2021年11月11日時点の情報に基づいています。


1.採択の可能性を高める「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の書き方

(1)補助事業が必要な理由を記載する

 同店の設備は、顧客に前屈みになっていただいてシャンプーをする形式になっていましたが、このことが様々な新メニュー導入の障害になっていました。よって、顧客に仰向けになっていただいてシャンプーをする形式の設備を当補助金で導入したいという思惑がありました。

 ですが素人からしてみると、現在使用している施術用の椅子を回転させ、それを倒して顧客に仰向けになっていただき、現在のシャンプー台を使って施術ができないのかという疑問が湧きます。この疑問に答えるべく、同店はイラストを用いて、現在の洗面台の高さではそれができないことを説明しており、このことが採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。

(2)補助事業の展開について記載する

 補助金応募時のルールブックである公募要領内「審査の観点」に記載があるように、補助事業の内容は具体的に記載することが、採択の可能性を高めます。ですが、シャンプー台をバックシャンプーができるものに替えるという作業を具体的に書くだけでは、補助事業の有効性を説得するには説明不足と言えます。

 同店は、当該シャンプー台における具体的な交換作業の説明に加え、それによりどのような新メニューを導入し、どのような販売促進を行って業績拡大をする予定なのかを記載していたことも採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。

(3)スケジュールを記載する

 何をやるかが分かっても、それをいつやるかが分からなければ計画の具体性は高いものにはなり得ないですから、同店は、前述の補助事業の展開について、横軸に時間、縦軸に実施事項を記載した表を盛り込み、いつ何を実施するのかが一目で分かるようにしていました。

 スケジュールに関しては、文章でつらつらと説明するよりも、このような表を用いることで、より読みやすくなりますが、このような記述も同店が採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。

 今回のコラムでは、小規模事業者持続化補助金【一般型】に採択された理容店の「様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①」<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」から採択の可能性を向上させるポイントとして、 (1)補助事業が必要な理由を記載する、(2)補助事業の展開について記載する、(3)スケジュールを記載する、を挙げました。

 次回のコラムでは今回に引き続き「様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①」<補助事業計画>「4.補助事業の効果」を見ていきます。

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