経営革新計画の書き方7:新規事業のアイデア創出3つの方法

経営革新計画

 前回のコラム経営革新計画の書き方6:経営ビジョンの策定では、ビジョンには定量的・定性的なものがあること、ビジョンと現状のギャップを引き起こしている要因が「問題」であり、その解決方法が「課題」である点を述べました。なお、この経営革新計画の全体像は、以下となります。

 1.会社概要
 2.当社の内部環境
 3.当社の外部環境
 4.当社のビジョン
 5.ビジョン達成の課題
 6.新たな取組みの内容
 7.販売計画
 8.設備投資計画
 9.雇用計画
 10.事業推進体制
 11.教育研修計画
 12.売上・利益計画
 13.返済計画
 14.行動計画

 このうち、今回のコラムでは、「6.新たな取組みの内容」について、新規事業のアイデアをどのように見出していくのかを見ていきます。

新規事業のアイデア創出の方法1:ターゲットを変える

 既存事業が停滞する中、新規事業のアイデアがポンポン湧いてくれば苦労しないわけですが、弊社は、10年以上の間で200社近くの経営革新計画の策定支援に携わる中で、この新規事業のアイデアを創出する方法には一定のパターンがあることを見出しています。

 そのひとつ目はターゲットを変えることです。現在提供している商品・サービスを変えることなく、もし、それらを違う顧客に提供するならどのような顧客が考えられるか、という視点から検討していくものです。

 例えば、それまでお刺身のテイクアウトをする顧客を主なターゲットとしていた鮮魚店が、店舗改装を行ってお酒と一緒にお刺身のイートインをしたい顧客もターゲットとしたケース、地域住民をターゲットにしているパンが好評のカフェが、遠隔地に居住する方をターゲットに通信販売でパンを提供したケースなどが該当します。

新規事業のアイデア創出の方法2:商品を変える

 2つめの方法は、商品(サービス業ならサービス)を変えることです。現在のターゲットは変えることなく、もし、その方々に違う商品(サービス)を提供するならどのような商品(サービス)が考えられるか、という視点から検討していくものです。

 それまでケーキなどスイーツを提供していた洋菓子店が、そのスキルを活かした和菓子を提供したケース、保険診療で事業展開していた鍼灸院が、自費診療のメニューを開発して提供したケースなどがあります。この場合、提供する商品(サービス)が変わることにより、ターゲットが変わることもあります。

新規事業のアイデア創出の方法3:見せ方を変える

 3つめの方法は、商品の見せ方、つまり打ち出し方を変える視点から検討していくものです。

 お酒の小売店が作成した自店専用の箱に小瓶のお酒を詰め合わせてギフト用として打ち出したケース、布団店が顧客の生活様式の変化に合わせて布団のコンサルティングを行い、布団のクリーニングやリフォームなどアフターケアを行っていくこととしたケースなどが挙げられます。

 これらは売っているものはお酒、布団の修理なのですが、打ち出し方を変えるとかなり違った印象となります。

 今回のコラムでは、新規事業のアイデア創出の方法として、1.ターゲットを変える、2.商品を変える、3.見せ方を変える、を挙げました。ここが経営革新計画のキーとなりますので、それまでに見てきた、内部・外部環境、ビジョンや課題を踏まえて、じっくり取り組みたいところになります。

 このようにして、新規事業を見出したら、次回で述べる新規事業の検証をしていくこととなります。

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