残念なガソリンスタンド事典(Off-JT、自己啓発編)

残念なガソリンスタンド事典

 昨日のコラム残念なガソリンスタンド事典(OJT編)で見た通り、人材育成の手法は以下の3つです。
 ・OJT(オンザジョブトレーニング:仕事をしながら能力開発を図る)
 ・Off-JT(オフザジョブトレーニング:仕事から離れて能力を図る)
 ・自己啓発(スタッフが自主的に能力開発を図る)

 このうち前回は、残念なOJTについて見てきたわけですが、今回のコラムでは、ガソリンスタンドにおける残念なOff-JTと残念な自己啓発について見ていきます。

Off-JTが残念なガソリンスタンド1:メーカーのためにOff-JTを受ける

 ガソリンのメーカー(製造業者)を元売りと呼びますが、この元売りは自社の商品を販売するガソリンスタンドのスタッフ向けに研修センターを開設しています。これは本来スタッフのスキルアップのために利用するものですが、この研修センターにスタッフを送り込んで元売りのご機嫌を取ろうとするガソリンスタンドの経営者がいます。

 元売りとしては、自社に研修費用を払ってくれてOff-JTを受講してもらえるわけですから大歓迎なわけですが、この場合、Off-JTから帰ってきたスタッフに対して、上司はフォローアップをするはずもなく、結果として研修センターに行って帰ってきただけとなり、成果が上がらないケースは残念なガソリンスタンドの特徴です。

Off-JTが残念なガソリンスタンド2:Off-JTという名の自己満足が発生している

 Off-JTは人材育成の手段であり、目標・目的が人材育成のはずです。しかし、Off-JTを行ったことに満足してしまい、その結果に目が向かないのは、残念なガソリンスタンドです。

 時間と費用をかけて実施したOff-JTですから、しっかり結果に拘る必要がありますし、結果を出せる研修会社やコンサル会社を選ぶ必要があります。併せて研修を受けっぱなしにさせず、フォローアップも充実させていく必要があります。

自己啓発が残念なガソリンスタンド:部下任せの自己啓発に依存している

 人はOJTやOff-JTを充実させて学ぶ喜びを味わっていないと、自己啓発はしないものです。そんなガソリンスタンド運営会社の経営者が、会議で居並ぶ店長に向けて言いました。

 「いいか、休みの日は本を読め」

 店長が経営者に休日の使い方を強制される筋合いはないですし、そもそも具体的にどんな本を読むべきか示していない時点で、残念としか言いようがありません。部下である店長に本を読んでほしかったら、経営者である自分が本を読み、お勧めの書籍を挙げ、どうしても読んでほしかったら、会社経費で購入して、勤務時間に読ませ、レポートを書かせるべきでしょう。

 今回のコラムでは、Off-JTが残念なガソリンスタンドとして、1.メーカーのためにOff-JTを受ける、2.Off-JTという名の自己満足が発生している、自己啓発が残念なガソリンスタンドとして、部下任せの自己啓発に依存している、を挙げました。

 人材育成が事業継続に重要であることについては、議論の余地がないはずです。上に挙げたような残念なパターンに陥らないように留意することにより、成果が上がりやすくなります。

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