1.早期退職がもたらすもの
この時期、学校を卒業した学生のアルバイトスタッフが退職してしまったガソリンスタンドも多いと思います。この場合、その穴を埋めるべく、有料媒体でスタッフを募集したり、採用した新規スタッフの早期戦力化を図るために教育をするでしょう。
ですが、せっかく採用・教育をしても、早期に退職されてしまうと、それにかかった費用や手間は水の泡になってしまいます。このことは、人手不足が改善できないことに失望した既存スタッフの退職リスクが高まってしまうことに繋がります。そこで、今回の記事では、早期退職を防止するための施策を述べていきます。
2.認知的不協和の理論と新人スタッフの心理
認知的不協和(cognitive dissonance)は、自分の中に矛盾する2つの認知を抱えたときに生じる、居心地の悪さや不快感を表す心理用語です。この理論は、アメリカの心理学者であるレオン・フェスティンガー氏によって提唱されました。
具体的には、自己の思考や行動と矛盾する情報に直面したとき、人はその矛盾を解消するために自己正当化を行うという考え方を基にしています。
例えば、買ってきた洋服を自宅で見たり、それを着た姿を鏡に映しているうちに「この買い物失敗したかな」と思ったとします。この思いに伴う不快感が認知的不協和です。
3.認知的不協和を解消するために
しかし、その買い物が失敗でなければ不快感は解消できることになります。そこで、ネットでその商品の良い口コミを探したり、その商品の紹介サイトを見たりして、自身が抱いた不快感を解消しようとします。
ですが、口コミを探したり、紹介サイトを見ても、やっぱり失敗したと結論づけると、返品をしたり、その商品を使わなくなったりするでしょう。
このことは、新規に採用された人材にも当てはまります。熟考に熟考を重ねて、そのガソリンスタンドで働くことにしたとしても、実際に働いてみると「職場選びに失敗したかな」と思うことがあります。この時に、その人材は認知的不協和を感じるので、それを解消しようと職場の良い点を見ようとしますが、それが見えないと辞めてしまいます。
そこで、入社後の節目節目で店長や職場リーダーとの面談を事前に設定しておくことで、認知的不協和を軽減し、早期離職を防ぐことができます。そこで、以下では早期離職を防ぐ面談のポイントを述べていきます。
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