顧客をスカウトして人手不足を解消する3つの具体的方法

人材確保

 この画像は先日ご支援のためにお邪魔した、ある飲食店の店内掲示板にあった張り紙です。3年前に夫婦2人でひっそり始めたこの洋食店は、雰囲気や味の良さが口コミで広がり、予想以上に顧客が殺到し、せっかくご来店されたものの入店できない顧客も相当数いらっしゃいます。

 私が同店にお邪魔したのは平日の13:30でしたが、10台以上が停められる駐車場が満車の状態でした。弊社が立地する埼玉県川越市の人口は約35万人。これに対して、この洋食店が立地する町の人口は2万人に届いていません。そんな中でのこの混みようです。

 大繁盛のランチタイムがひと段落し、経営者から話を伺っていると、新たにスタッフを採用したいので、冒頭の張り紙を作成したとのこと。求人広告を店内に貼っているということは、顧客からの応募を望んでいるわけですが、今回のコラムでは、顧客をスタッフとしてスカウトする際の留意点を見ていきます。

顧客をスカウトして人手不足を解消する具体的方法1:店舗側からアプローチする

 「詳しくはスタッフまで」という形で、先方からの申し出を待つようでは、顧客をスカウトすることは困難です。スカウトするには【スカウトする側から声をかける】必要があります。

 「『クレジットカードを使いたい』という顧客が少ないからクレカ決済は取り扱っていない」「『ディナータイムのメニューを見たい』という顧客が少ないからランチタイムにディナータイムの告知はしていない」という考えは、受動的な考え方です。

 多くの顧客は「物言わぬ大衆」つまりサイレントマジョリティーです。よって、冒頭の張り紙を見て働きたいと思った顧客であっても、他の顧客の目が気になるなど、なかなか店舗スタッフに声を掛けられないことは十分にあり得ます。よって、店舗側からアプローチする必要があります。そこで、どのような顧客にアプローチするべきかがポイントとなります。

顧客をスカウトして人手不足を解消する具体的方法2:見極めの基準を明確にしておく

 アプローチをするかしないかの基準は【一緒に働きたいと思えるかどうか】です。別のある洋食店経営者は、顧客をスカウトする際の基準として「思想が一致しているか」を挙げていましたが、この場合は「思想が一致しているから一緒に働きたい」と判断しているわけです。

 よって、店舗スタッフが接客する際に、顧客の発言や所作などを見て、「一緒に働きたい」と思えるかどうかがポイントとなります。そして、そのような顧客に対するアプローチ方法も検討する必要があります。

顧客をスカウトして人手不足を解消する具体的方法3:メッセージカードを活用する

 顧客が店内に滞在している際に、「当店のスタッフとして働きませんか」と声を掛けるのは、状況によっては迷惑に感じれられることもあるでしょう。そこで、会計時に【メッセージカード】をお渡しします。

 ある店舗では、スカウトしたい顧客に対して「コミュニケーション力があり、人間的な魅力に溢れている方、さらには当店のコアメンバーになれるような方と、私たちは一緒に働きたいと考えています。もしご興味があれば、ぜひご連絡ください」というメッセージが添えられたカードを渡しています。

 このカードには電話番号、担当者名、カードをお渡しした日付と時間も記入されています。このようなメッセージカードを渡されたら、嬉しいですし、じっくり検討した上で連絡ができます。また、都合でその店舗で働くことはできなくても、顧客として固定化は推進されるはずです。

 今回のコラムでは、顧客をスカウトして人手不足を解消する方法として、1.店舗側からアプローチする、2.見極めの基準を明確にしておく、3.メッセージカードを活用する、を挙げました。この手法は、費用負担が小さく、当たりはずれのリスクも低いため、活用をお勧めします。

メルマガ会員様募集中

 メルマガ会員様には、リアル店舗の現場経験20年以上、コンサルティング歴10年以上【通算30年以上のノウハウ】を凝縮した【未公開のコラム】や、当サイトに掲載したコラムの【解説動画URL】を優先的に配信しています。
登録はこちらから
↓↓↓

ロードサイド経営研究所メールマガジン登録フォーム(無料)

電子書籍のご案内

 1年で70人のアルバイトに辞められたガソリンスタンド店長が人材に全く困らなくなった理由:育成編~人材が育つ職場と人材に見放される職場の境界線~
2020年3月15日発行 定価1,055円

タイトルとURLをコピーしました