飲食店の人材不足対策として「まかない」が重要な2つの理由

人材確保

 人材募集をしても応募がない、応募があっても採用に至らない、採用できてもすぐに辞めてしまう…このような悩みも自店ならではの特性を活用すれば、解決する可能性が高まります。

 飲食店が持つ、他のロードサイド店舗と決定的に違う特性は、当然のことながら「食事」を扱っていることです。これを活用することにより、飲食店以外のロードサイド店舗が打ち出せない人材募集ができます。

 具体的には「まかない」が重要ポイントとなります。今回のコラムでは、その理由について見ていきます。

 人材不足による事業縮小

 「当面の間、カウンターのみの営業とさせていただきます。」

 自宅から最寄駅までの経路に立地する、ある串焼き料理店にはカウンターとお座敷がありますが、店頭に上記のメッセージが書かれた張り紙があることに気付きました。

 この理由としては諸々考えられますが、人手不足が影響している可能性が高いのではないでしょうか。人手不足なのでお座敷にまで手が回らない。そのために手の回るカウンターのみでの営業を余儀なくされたのではないでしょうか。

 かつて弊社がご支援した居酒屋は、当初、人材不足を理由にお座敷を物置場にしていました。店舗の狭さに悩む飲食店の経営者にしてみれば、せっかくお座敷があるのにもったいない話です。

 そこで、このような状況に陥らないために人材確保には「まかない」が重要である理由を見ていきます。

理由1:インスタ映えする「まかない」は「リア充」訴求が可能であるため

 リアルな生活が充実していることを「リア充」と言いますが、自身の「リア充」を訴求する際に、SNSが活用されます。特に写真がメインのSNSであるインスタグラムが活用されがちです。

 よって、アルバイトスタッフとして勤務する飲食店が、インスタ映えする「まかない」を提供することができているとしたら、そこで働くアルバイトスタッフの定着率は高まるでしょう。

 富士そばのSNSでは自店の「まかない」が紹介されています。「煮干しラーメンのスープに、うどんを入れて、揚げ玉をかけたもの」といった「まかない」も存在します。別の飲食店では「メガ盛りまかない」が存在します。

 そのような「まかない」を無料もしくは従業員割引で食べることができるということを、写真付きでSNSにアップすることにより、「リア充」が訴求できることとなり、これが定着率を高めます。

 さらに、このリア充を訴求する際に、スタッフ募集のチラシやポスターも併せて投稿してもらうようにすれば、求人広告の効果も上がるでしょう。

理由2:実質的な時給アップになるため

 「まかない」がない場合は自身で食事を調達しなければならず、出費が増えてしまいます。よって「まかない」があることは、実質的に時給がアップするということです。特に、懐が寂しく食欲が旺盛な学生のアルバイトスタッフにとってはありがたい話です。

 また、「まかない」の品質もポイントです。アルバイト労働市場に特化した調査研究機関であるツナグ働き方研究所が、学生を対象に「まかないが美味しそうなアルバイト先はどこか」という調査を行いました。その結果は以下の通りです。

 1位 天丼てんや
 2位 餃子の王将
 3位 スープストックトーキョー
 4位 モスバーガー
 5位 サイゼリヤ

 1位の天丼てんやのアルバイト募集ページには「オールスター天丼、そば、うどんなどのてんやの商品が特別価格(!)で食べられる、うれしいポイントを用意しています。てんやの従業員割引は、「福利厚生」の一つ。」と記載されています。2位の餃子の王将は、1日4時間以上の勤務でまかないが無料、と求人広告に記載しています。

 つまり、「まかない」の充実度を求人媒体で訴求している飲食店は、「まかない」が美味しそうと思われがちであり、それが求人力を高めている、と言えるでしょう。このように、「まかない」を訴求することは応募者を増加させる武器となり得るのです。

 飲食店の人材不足対策として「まかない」が重要な理由は、1.インスタ映えする「まかない」は「リア充」訴求が可能であるため、2.実質的な時給アップになるため、という点を述べてきました。飲食店ならではの特性を活かし、人材不足を乗り切っていきましょう。

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