認知的バイアスに対応してガソリンスタンドの人材不足を克服する4つの方策

コラム

認知的バイアスとは

 ガソリンスタンドは伝統的に人材不足に悩まされてきた業界と言えます。ですが、私はその現場に長年身を置いた経験から、経営者や店長の認知的バイアスが、人材不足を引き起こしている側面があると感じています。

 認知的バイアスは、私たちの脳が情報を処理する際に、効率的に判断するために働く機能の一種ですが、これがあることで、思い込みや先入観によって、非合理な判断をしてしまうこともあります。

 よって、人材不足に対する認知的バイアスを認識し、それをコントロールすることで、人材不足を解消できる合理的な判断や行動をとることができるでしょう。

 今回の記事では、ガソリンスタンドの経営者や管理職、また、人材不足で苦しむ職場のリーダーに向けて、人材不足を解決するために、認知的バイアスへの対応方法を紹介していきます。

人材不足の悪循環

 今回事例で取り上げるガソリンスタンドの店長も人材不足に苦しんでおり、彼からヒアリングをしたところ、その店舗は、以下の悪循環に陥っていたことが分かりました。

  1. 既存スタッフが辞めて人材不足に陥る
  2. そこで、新規スタッフを募集するが応募が少ない
  3. 数少ない応募者をきちんと見定めずに新規スタッフとして採用する
  4. 採用した新規スタッフを片手間で教育した結果、辞められる
  5. 新規スタッフが辞めたため、人手不足は解消せず、これに耐え切れない既存スタッフが辞めてさらに人材不足に陥り、1.に戻る

 このように、同店の人材不足はどんどん深刻化していきました。そこで、1.から4.の事象(5.は1.と同じなので割愛)が発生した時に、店長はどのような思いが湧くのかをヒアリングしていくと、以下のことが分かりました。

店長の思いに潜むバイアス

  1. 既存スタッフが辞めて人材不足に陥った時には「最近の若い者は忍耐力がない」という思いが湧きました。
  2. 新規スタッフを募集したものの、応募が少ない時には「募集を継続すればいずれ応募があるだろう」という思いが湧きました。
  3. 数少ない応募者をきちんと見定めずに新規スタッフとして採用する時には「とりあえず頭数を揃えないと」という思いが湧きました。
  4. 採用した新規スタッフを片手間で教育した結果、辞められてしまった時には「最近の若い者は忍耐力がない」という思いが湧きました。
  5. 新規スタッフが辞めたため、人手不足は解消せず、これに耐え切れない既存スタッフが辞めてさらに人材不足に陥った時には「最近の若い者は忍耐力がない」という思いが湧きました。

 この各ステップにおける店長の思いは、認知的バイアスに基づいているかもしれません。よって、このバイアスの正体を知り、バイアスのない状態で、人材不足対策を検討することが効果を引き寄せると言えます。以下では、この店長の認知的バイアスを紐解き、効果が期待できる対策を示していきます。

 ここからの記事は有料(980円)ですが、月額9,800円のマガジンを購入いただければ、毎日投稿される有料記事が、ひと月間読み放題になります。また、LINEに登録の上、読みたい有料記事のタイトルを教えていただければ(LINEのメッセージ1通につき、タイトル1つでお願いします)、ご希望の多かった記事の有料部分を毎週日曜日に配信をします。登録はこちらから↓↓↓

https://lin.ee/8Vi8RPr

 なお、今回の記事だけを有料で読まれる方は、以下のリンク先からご購入手続きをお願いします。「ご指定のページが見つかりません」と示されていても、リンク先に移動できます。

note ご指定のページが見つかりません
タイトルとURLをコピーしました