元ガソリンスタンド店長が従業員の遅刻対策として従業員満足度の向上が必要な理由を述べてみた

コラム

1.はじめに

 ガソリンスタンドなどの現場におけるスタッフの遅刻は、経営や業務に大きな影響を与える問題です。本記事では、遅刻の実態やその背後にある問題点に焦点を当て、従業員満足度の向上を通じて遅刻の発生を改善する方法について考察します。

 本記事は、ガソリンスタンドの経営者やリーダーだけでなく、現場での従業員の遅刻に悩む経営者や管理者、さらにはその解決策を模索する人々を対象としています。

 この記事を最後まで読むことで、遅刻の実態と背景、従業員満足度の重要性やその具体的な向上策が理解できるでしょう。では、本題に入っていきます。

2.ガイアの夜明けで放送された遅刻シーン

 2024年1月5日に放映された「日経スペシャル ガイアの夜明け」(テレビ東京系)が大きな注目を集めています。番組では、清水建設の女性社員(26歳)が日本最大級の洋上風力発電所建設現場で現場監督の1人として働く様子が密着取材されました。

 この女性社員はかつて本社勤務でしたが、初めて現場に配属されました。彼女は27人の現場監督の一員として、風車建設のスケジュールや安全を管理する役割を果たしました。

 しかしある朝、彼女は早朝の定例会議を欠席してしまいます。会議終了後に寝室から出てきて、「寝坊しました」と説明し、食堂で朝食をとった後、事務所へ向かいます。上司である工事主任は彼女に「気をつけてください」と注意しましたが、広報担当者は「遅刻したら、食事をする前に上司に謝りなさい」と叱責しました。

 この一幕は、1時間番組のわずか3分でした。その後、工事主任から汚名返上のチャンスを与えられ、予期せぬトラブルに巻き込まれながらも、最終的にはプロジェクトを成功に導く――という内容で「若手社員の成長物語」として描かれました。

 しかし、放送から1カ月半後の2月中旬、この番組はSNS上で炎上し始めました。キャプチャー画像が拡散され、安全管理が至上の建設会社において、現場監督が寝坊するという一件や、カメラの前で叱責した広報担当者の行動が問題視されています。この一部分だけが取り上げられたことで、文脈が失われた結果とみられています。

 SNS上では、肯定的な声から、現場を軽視する姿勢は許せないといった批判まで、さまざまな反応が寄せられています。

 このように遅刻が物議を醸しているわけですが、現場のリーダーとしては遅刻対策として、どのような取り組みが有効なのでしょうか。

3.叱責で遅刻は治らない

 私がガソリンスタンドの運営会社に勤務し、現場で店長を担っていた頃も、スタッフの遅刻に接したことが何度もありました。その中に、寝坊によって数時間の遅刻を頻発する部下がいました。当時の私はその都度叱りつけていたのですが、一向に改善しません。

 結果として彼は辞めてしまいましたが、この際に思ったことは、どんなに叱りつけても、本人の意識だけでは、遅刻を改善することは困難であるということでした。そんな私が着目した研究結果があります。

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