部下に嫌われたくない店長

コラム

嫌われることが怖い

 ロードサイド店のコンサルティングをしていると、部下に嫌われることを恐れる店長と出会うことがあります。「嫌われたくない」と声に出さずとも、その他の発言や態度、考え方からそれが滲み出るのです。中にはそのことを「ボトムアップ」という言葉でごまかしてしまう店長もいます。

 そもそも、なぜ店長として部下に嫌われたくないと考えてしまうのでしょうか。

部下の人格を認めない

 その原因として考えられるのは、店長が部下の人格を認めず、思考までコントロールしようとしているケースです。店長を嫌う嫌わないは部下の問題であり、何を言っても嫌われる時は嫌われますし、何を言っても嫌われない時は嫌われません。

 もし、部下が店長である自分を嫌っていると感じたとしても、店長が傷ついたり振り回されたりする必要はありません。その部下は何を言っても、何をやっても店長を嫌う人なのです。「そういう人なんだ」と、その人格を認め、淡々と業務指示・指導をすれば良いだけなのです。
 そして、その部下が店舗にとって有益な仕事をしていないのであれば、それ相応の処遇を検討するだけです。

「上が言っているから」

 もう一つの原因として考えられるのは「嫌われること」言い換えれば「部下のためにならないこと」をしようとするからです。本社から意味のない指示を出され、それを部下に伝えなければならないような場合です。
 この場合、店長は本社のメッセージを部下に届けるだけの伝書鳩の役割しか果たしていません。このような店長の部下に対する口癖は「上が言っているから」というものです。

 店長は、本社の指示をしっかり咀嚼し、自分の言葉で部下に伝える必要があります。自分の言葉に置き換えられない、もしくは納得がいかないのであれば、本社としっかり話し合い、「部下にはこのように伝えたいと思うのですが、私の解釈は間違っていないですか」と確認する必要があります。

 部下に嫌われることを恐れない鈍感さを身につける必要は一切ありません。正々堂々と部下・本社と向き合える店長こそ、部下に嫌われないだけでなく、部下に好かれる店長なのです。
 経営陣は、このようなことも踏まえて店長の指導に当たると、店舗の一体感が強まるでしょう。

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