本社と現場の温度差

コラム

夏場の健康管理

 西城秀樹さんがお亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申し上げます。若かりし頃、絶唱系歌手として大活躍するも48歳で脳梗塞を発症、その後、懸命のリハビリに励むものの、脳梗塞を再発症、そして63歳で迎えた最期という経歴を伺うと、健康管理の重要性を再認識せざるを得ません。

 ロードサイド店舗の中でも、屋外で勤務する割合の高いガソリンスタンドは、これから健康管理が重要な季節になってきます。暑さという大敵が表れ始めるシーズンだからです。

 ガソリンスタンドの暑さは、高い気温だけがもたらすわけではありません。車のエンジンの熱、直射日光の地面からの照り返しなどで、外気温よりかなり高い温度帯でガソリンスタントの従業員は働いています。
 そのため、夏場には気分が悪くなり現場で倒れるという健康被害を受けてしまう従業員もいます。

本社の現場への指示

 複数のガソリンスタンドを運営する、ある企業の本社からは、毎年この時期に「睡眠と食事をちゃんととること。また、水分補給を忘れずに」と現場にFAXが来ます。
 この通達によって、どれだけの従業員が健康管理を強化するでしょうか。人は、眠ければ寝ますし、空腹になれば食事をとります。喉が渇けば水分補給をします。

 紙切れ1枚で従業員の健康被害を免れようという本社サイドの甘い気持ちが見て取れるわけですが、一事が万事、このような調子なわけです。
 業績が悪ければ、店長を会議で吊るし上げ、とにかく「儲けるには今が踏ん張りどころ」と「ここ一番」を毎日のように連発する。育成よりも評価に主眼を置き、経営理念も経営計画もない。

 そのような経営姿勢では厳しい環境を乗り越えることはできず、現在、この企業は存在しておりません。

双方参加型の健康管理

 この企業で働く従業員が、暑さで健康被害を受けた後、回復してくれれば良いのですが、回復しなかったら、企業としてどうするのでしょうか。後遺症が残ったり、万一死に至ってしまったりしたら、どうするのでしょうか。まずは健康被害のリスクを他人事ではなく「自社のこと」として認識することが重要です。

 そして「今年こそ現場で健康被害を出さない」と決めることです。その上で、本社としてどう行動を変えるべきかを検討します。例えば、
 ・休憩のインターバルを短くする指示を出す。
 ・休憩の他に給水タイムを設ける指示を出す。
 ・実際に指示が守れているか、臨店や電話で定期的に確認する。
 ・清涼飲料水を差し入れる。

 このような本部も一緒になった取り組みによって、はじめて現場は夏期の健康管理について気を付けるようになります。

 「従業員は、会社に扱われたように顧客を扱う」と言います。従業員を大事にする会社は、高い顧客満足を提供することができるのです。

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