小規模事業者持続化補助金で出張美容を展開した美容室の事例①

小規模事業者持続化補助金

 <応募者概要>に前回と今回の補助事業の違いを明確に示すこと、<経営計画>の「1.企業概要」でリアリティを訴求すること、書くべきところに端的に書くことにより、小規模事業者持続化補助金に採択される可能性が高まります。

小規模事業者持続化補助金「美容室」採択のポイント

 小規模事業者持続化補助金で、移動式シャンプーユニットの導入、ホームページ・パンフレットの作成費用を調達するために、ある美容室の経営者が予め記載してきた計画書を採択レベルにブラッシュアップしていったプロセスをご紹介していきます。

 今回は、下図の赤枠部分、様式2-1<応募者概要>内の「前回と今回の補助事業の違い」と<経営計画>内の「1.企業概要」を見ていきます。

前回と今回の補助事業における違いを明確に書く

様式2-1<応募者概要>を上から見ていくと、以下の欄が出てきます

 上表の赤枠欄は、過去一定期間内に小規模事業者持続化補助金へ応募して採択された方が、その際の補助事業の内容と、今回の補助事業の内容の違いを記載する欄です。ここで、前回と今回の違いが明確になっていないと、審査でザックリ減点されるリスクが高まります。

 補助金は公的資金ですから、広く多くの方の利用を見込んでいます。よって、特定の事業者が同じ内容で申し込んだ場合に、排除しようとするのは当然のことです。ただし、前回と今回で明確な違いがある場合はこの限りではありません。

 今回の事例で取り上げる美容室は過去、当補助金に採択された経験があり、同店の経営者は私が登壇した小規模事業者持続化補助金セミナーに出席していましたので、この留意点を踏まえ、以下の表を作成した上で、前回と今回の違いを記載しておられました。

 非常に明確でわかりやすいのですが、難を言えばこの表の後に、この表の内容を説明するべく、600文字もの字数を使って説明があったことです。この説明をしなくてよいように表を作っているわけで、表のフォーマットはそのままで内容を修正していただきました。次に<経営計画>内の「1.企業概要」を見ていきます。

過去に採択された内容であってもブラッシュアップする

 同店が「1.企業概要」欄に書かれてきた内容には、「概要」「料金体系」「売上の構成」「売上の推移」「事業主の経歴」「顧客の分析」という見出しがついていました。自店にせよ、顧客にせよしっかり管理・分析している印象ですが、ボリューム的には当欄だけで1.5ページほどあり、冗長な印象は否めません。

 前回はこの内容で採択されたので、同じ内容を記載してきたわけですが、補助金の審査は相対評価であり、今回、他の応募者が作成した計画書のレベルが高い場合もありますので、可能な限りブラッシュアップする必要があります。

リアリティを訴求する

 「概要」には立地とスタッフに関する内容が文章で示されていました。そこで、立地に関しては、同店が立地する都道府県の地図、自治体の地図、同店近隣の地図という形で、場所が分かりやすくなるように複数の地図を盛り込んでいただきました。

 また、同店経営者とスタッフの写真を盛り込んでいただきました。計画書を読む側としては、同店で働く経営者とスタッフの顔が分かるとリアリティが高まりますので、結果として読み手を惹き付け、説得力が向上します。

 スーパーで売っている野菜に生産者の顔が分かるようにしていると、安心感が高まるのと同様の効果があると言えるでしょう。

端的に書く

 「料金体系」は60歳以上の顧客に対する割引制度をアピールするために、通常と60歳以上の料金表を掲載されていました。伝えたいことはそれだけでしたので、表は削除していただき、60歳以上の顧客に対する割引制度を導入していることだけを盛り込んでいただきました。

 情報は多ければいいというものではなく、伝わることが重要です。そのためには可能な限り端的に書く必要があります。

書くべきところに書く

 気になったのは「顧客の分析」です。この内容は、年齢別の顧客構成、性別の顧客構成が円グラフで示されており、その解説が箇条書きで記載されていました。同店はこのように顧客情報をしっかり管理し、分析しているわけですが、この内容は次回のコラムで見ていく「2.顧客ニーズと市場の動向」へ移動したほうがしっくりくる印象です。

 このようにして<応募者の概要>、「1.企業概要」をブラッシュアップしていきました。次回は「2.顧客ニーズと市場の動向」について見ていきます。

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