小規模事業者持続化補助金に採択!整骨院の事例(前編)

小規模事業者持続化補助金

 小規模事業者持続化補助金に応募する際は、計画書を作成する必要がありますが、整骨院の経営者が作成したこの計画書をどのようにブラッシュアップして採択に繋げたのか、2回のシリーズでご紹介していきます。

 この計画書は「様式2」「様式3」と呼ばれますが、他の事例同様、同院をご支援した時点と現在では、これら様式の体裁が若干異なっていますので、現在の体裁に当てはめて解説していきます。また、当コラムでは「様式2-1」は「様式2」、「様式3-1」は「様式3」と表現しています。

「記入例」は強く意識する

 同院の経営者が予め記入した「様式2 経営計画書兼補助事業計画書①」の<応募者の概要>は、問題がないようでしたので、下図の赤丸部分<経営計画>「1.企業概要」を見ていきます。

 日本商工会議所、全国商工会連合会では、小規模事業者持続化補助金の各様式について、記入例を公表しています。この記入例には、審査する側の「このように書いてください」というメッセージが込められていると解釈することができるため、その内容は強く意識する必要があります。下図は「1.企業概要」の記入例です。

 記入例には「売上総額の大きい商品」「利益総額の大きい商品」の一覧表がありますので、これを作成する必要があります。そこで、予め記入された「1.企業概要」を拝見すると【院長の経歴について】【事業所について】の見出しに基づく記述の他に、建物の写真、3年分の売上・利益の推移を示したグラフがありましたが、前述の一覧表がありませんので、それを盛り込んでいただきました。

 また【事業所について】の見出しに基づく記述に立地に関する記述が含まれていましたが、読み手にさらなる理解を促すために、地図を盛り込んでいただきました。

「声」から「ニーズ」を推測する

 次に下図の赤丸部分「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

 予め記入されたものには【顧客ニーズ】【市場の動向】と見出しがあり、それに基づく記述がありました。

 【顧客ニーズ】として、「もっと早く来ればよかった」、「当院の見た目が硬いイメージで怖かった」、「最初に入るときには勇気が必要だった」といった顧客の声が記載されていましたが、そのような声から考えられる、顧客が解決したい課題が【顧客ニーズ】です。

 例えば上記の声から推測される顧客ニーズとして、「来院するきっかけを早期に欲しい」、「建物の雰囲気を入りやすくして欲しい」といった顧客ニーズがあるのではないでしょうか。ここのところは、現場で働く方の嗅覚が問われる部分でしょう。

顧客ニーズと市場の動向を丁寧に記載するべき理

 【市場の動向】では、商圏内の人口が減少していること、高齢化率が上昇していることが文章でのみ記載されていました。これに、裏付けとなるデータがあれば言うことはありません。なお、この際に、そのデータの出所を示す必要もあります。

 また、競合に関しても目が向いており、商圏内に競合が何軒あるのかが記載されていました。これに関しては、競合の名称、住所、自店からの距離、特徴などを一覧にしてまとめると良いでしょう。

 この競合と比べて、自院が優れており、顧客に価値を与えることができる経営資源が次回見ていく「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」になりますので、その前提となる当欄は丁寧に記載する必要があります。

 今回のコラムでは、「1.企業概要」に盛り込むべき一覧表、顧客ニーズの見出し方、市場の動向の裏付け、外部環境を丁寧に見るべき理由を述べてきました。これから応募する方の参考になれば幸甚です。

当コラムの解説動画

vol.22_小規模事業者持続化補助金に採択!整骨院の事例(前編)

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