小規模事業者持続化補助金に採択!整骨院の事例(後編)

小規模事業者持続化補助金

 あなたが書いた様式2と3は、読み手が具体的なイメージを抱くことができる内容でしょうか。今回のコラムは、初めて小規模事業者持続化補助金に応募し、採択された整骨院が応募書類をどのようにブラッシュアップしていったのかを見ていくシリーズの2回目ですが、常に意識したいのは、具体的に書けているかです。

 前回のコラム「小規模事業者持続化補助金に採択!整骨院の事例(前編)」では、「様式2」の<応募者の概要>と<経営計画>の中の「1.企業概要」「2.顧客ニーズと市場の動向」を見てきましたので、今回はそれ以降(下図赤囲み部分)を見ていきます。

その強み、伝わりますか?

 上記に続くのは「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」ですが、事前に同院の経営者が書かれてきたものを拝見すると以下の趣旨の記述がありました。

 「整骨に関する仕事の経験が長く、この分野において豊富なノウハウがある」

 この場合、整骨に関する仕事を通じて、どのようなことを学び、どのようなノウハウを保有するに至ったのかを追記することで、強みが具体的になり、読み手に伝わりやすくなりますので、その旨を盛り込んでいただきました。

図表の活用

 続いて、「4.経営方針・目標と今後のプラン」を見ますと、「今後のプラン」として、4年間にわたり行いたいことが文章で記載されていました。計画は文章よりも表形式の方が、伝わりやすくなります。横軸に時間軸をとり、縦軸に行動を記載した表形式にしていただきました。

 なお、初年度の行動は具体的なのですが、4年後に行いたいことは「介護保険サービスも活用し、機能訓練型デイサービスを展開」という趣旨が1行で記載されており、いかにも「絵に描いた餅」という印象でした。

 「絵に描いた餅」が良くないのは、それが「餅」ではなく「絵」であるからです。つまり餅を食べたい人にとって、食べることができないので、描かれても大した意味がないからです(ちなみに無理に食べたとしても餅の味がするはずはありません)。

 計画は具体的であればあるほど、実現性が高まりますので、「食べることのできる餅」を作成したいところです。

5W1Hを意識するべき理由

 その次の<補助事業計画>では、「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」がポイントとなります。同院はある設備を導入したいということですが、この場合、以下の5W1Hを明確に記載することで具体性が高まります。

 ・いつ導入するのか(導入時期)
 ・誰が導入するのか(発注担当者、発注先)
 ・どこへ導入するのか(設置場所)
 ・何を導入するのか(当該設備の特徴)
 ・なぜ導入するのか(導入理由)
 ・どのように導入するのか(導入手順)

 これは、公募要領P53「審査の観点」にある以下の記述を意識したものです。

 ③補助事業計画の有効性
 ◇補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか。

ミスが多い「経費区分」

 続く「4.補助事業の効果」に関しては、【自社の効果】のみ書かれていたので【顧客の効果】【地域社会の効果】を加えた「三方良し」にする必要がありました。

 そして、「様式3」 補助事業計画書②「経費明細表」では、「経費区分」の欄に「器具備品」と記載されていましたが、この欄は、「①機械装置等費、②広報費、③展示会等出展費、④旅費、⑤開発費、⑥資料購入費、⑦ 雑役務費、⑧借料、⑨専門家謝金、⑩専門家旅費、⑪設備処分費、⑫委託費、⑬外注費」のいずれかが入ります。同院の場合は「①機械装置等費」になります。これは多くの事業者がミスしている印象です。

 また、その隣にある「内容・必要理由」で「内容」は書かれているものの「必要理由」が書かれていませんでしたので、追記していただきました。

 このようにして、ブラッシュアップした様式2,3をもって応募をしたところ、無事採択されることとなりました。審査員が読んで理解してもらえないと、点数の入れようがありません。そのためには、何よりも具体性が必要ですので、意識していただければと思います。

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