持続化補助金で店舗改装資金を調達した食品小売業の事例⑤

小規模事業者持続化補助金

 同店は、創業130年を迎える食品小売業です。酒類・飲料水、お菓子といった食品の他に、燃料、たばこ、日用品の小売を行っていますが、特に地酒を中心としたお酒の品揃えが豊富である点が大きな特長となっています。

 近年、店舗の老朽化が目立つようになるとともに、前面道路を通行する車両に訴求力のある看板を設置したいと考えるようになり、店舗改装を行うことにしました。

 同社では、その資金を小規模事業者持続化補助金で調達しようと考えたわけですが、採択をより確実なものとするべく、同社で作成した計画書をどのようにブラッシュアップするべきか、弊社にご相談をされました。

 結果として同社は、当該補助金に採択されるわけですが、そのブラッシュアップのプロセスを複数回にわたってご紹介していきます。

 下図は、小規模事業者持続化補助金<一般型>に応募する際の一般的な提出書類ですが、今回のコラムでは、下図、様式2-1<補助事業計画>「Ⅰ.補助事業の内容」内の「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の書き方を解説していきます。

 なお、当コラムでは<補助事業計画>「Ⅰ.補助事業の内容」のうち、「1.補助事業で行う事業名」は公序良俗に反しない限り、30文字以内にまとめるだけで済むという認識であること、「3.業務効率化(生産性向上)の取組内容」は任意記入であることから解説を割愛しています。

1.「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の書き方

 同店が事前に記載されてきた内容は、①店舗改装と看板の作成・設置をしたいこと、②店頭看板がないこと、③補助事業を実施することにより顧客の固定化が促進されること、でした。これを以下のようにブラッシュアップしていただきました。

(1)書くべきことを書く

 当欄のタイトルは「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」ですが、同店が事前に書かれてきた内容のうち、②は現状の説明、③は補助事業の効果であり、「販路開拓等の取組内容」ではありません。そこで、②③は削除していただき、次に述べるように①をより厚く記載していただきました。

(2)具体的に書く

 以下は公募要領の「審査の観点」ですが、意識したいのは赤枠で囲んだ部分です。

 まず、1つめの赤枠部分「補助事業計画は具体的で」という部分ですが、具体的に書くために、いつ実施するのか(When)、どこで実施するのか(Where)、だれが実施するのか(Who)、なにを実施するのか(What)、なぜ実施するのか(Why)、どのように実施するのか(How)と5W1Hを明確にして記載することをお勧めしました。

 同店は、店舗改装と看板の作成・設置という2つの補助事業を実施しますので、店舗改装の5W1H、看板設置の5W1Hを記載していただきました。

(3)「創意工夫の特徴」を書く

 前述の公募要領、2つめの赤枠部分「創意工夫の特徴はあるか」という部分ですが、補助事業にどのような工夫をしたのかを記載します。店舗改装ではどのような部分を工夫して改装するのか、看板作成・設置ではどのような部分を工夫して作成・設置をするのか、を記載するということです。

 それぞれの5W1Hを記載した後に【創意工夫の特徴】の見出しを設けて記載しても良いですし、5W1H内の「なにを実施するのか(What)」の記載で、例えば「入店しやすいように店内が外からよく見えるように道路沿いに面した部分は前面ガラス張りの改装を行う」や「地酒の品揃えが豊富であることをイラストで訴求した看板の作成・設置を行う」という形で記載しても良いでしょう。

 このようにして「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」をブラッシュアップしていただきました。次回は「4.補助事業の効果」を見ていきます。

2.小規模事業者持続化補助金の申請書類作成をサポートします

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