持続化補助金で店舗改装資金を調達した食品小売業の事例④

小規模事業者持続化補助金

 同店は、創業130年を迎える食品小売業です。酒類・飲料水、お菓子といった食品の他に、燃料、たばこ、日用品の小売を行っていますが、特に地酒を中心としたお酒の品揃えが豊富である点が大きな特長となっています。

 近年、店舗の老朽化が目立つようになるとともに、前面道路を通行する車両に訴求力のある看板を設置したいと考えるようになり、店舗改装を行うことにしました。

 同店では、その資金を小規模事業者持続化補助金で調達しようと考えたわけですが、採択をより確実なものとするべく、同店で作成した計画書をどのようにブラッシュアップするべきか、弊社にご相談をされました。

 結果として、当該補助金に採択されるわけですが、そのブラッシュアップのプロセスを複数回にわたってご紹介していきます。

 下図は、小規模事業者持続化補助金<一般型>に応募する際の一般的な提出書類ですが、今回のコラムでは、下図、様式2-1<経営計画>内の「4.経営方針・目標と今後のプラン」の書き方を解説していきます。

1.「経営方針・目標と今後のプラン」の書き方

(1)見出しの適切性を検討する

 同店が事前に記載されてきた内容を拝見すると、当欄には見出しとして【経営理念】【目標、実現したいこと】【今後のプラン】という記載がありました。

 当欄のタイトルは「経営方針・目標と今後のプラン」ですから、素直に見出しをつけるとしたら【経営方針】【目標】【今後のプラン】となり、こちらに見出しを変更していただきました。その上で、次のことを意識しながら、それぞれの見出しに対応した内容を記載していただきました。

(2)書くべきところに書く

 同店が予め記載されてきた内容に以下の記述がありました。

 【目標、実現したいこと】
 原点回帰してこれまで販売してきた商品販売を強化したい。

 「既存商品の販売強化」で売上高を○○円にしたいということであれば、この売上高○○円は目標です。しかし、「既存商品の販売強化」は目標ではなく経営方針と捉えられますので、この内容は新たに設けていただいた見出しのひとつである【経営方針】の下へ移動していただきました。

 また、以下の記述もありました。

 【今後のプラン】
 安心・気軽に立寄れる店舗として近隣住民に再認識され、リピーターの売上割合を80%以上にしたい。

 「リピーターの売上割合80%」は目指すべき数値ですので、目標と捉えられます。そこで、この内容は新たに設けていただいた見出しのひとつである【目標】の下へ移動していただきました。

(3)「今後のプラン」は表を作る

 新たに設けていただいた見出しのひとつである【今後のプラン】は、補助事業を含め、今後数年間で何を行うのかを示します。そこで、縦軸に実施事項をとり、横軸に時間軸をとった表を作成し、いつ何を実施するのかが分かるようにします。

 縦軸の実施事項は、経営資源である人・物・金・情報それぞれをどのように充実させていくか、そのための行動を列挙し、以下のような表を作成していただきました。

 このようにして「4.経営方針・目標プラン」をブラッシュアップしていただきました。次回は<補助事業計画>を見ていきます。

2.小規模事業者持続化補助金の申請書類作成をサポートします

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