小規模事業者持続化補助金に採択!持帰り居酒屋の事例(その1)

小規模事業者持続化補助金

 これからテイクアウトに力を入れたい居酒屋を運営する事業者が、その訴求力を高めるべく、看板の入れ替えをするための費用を小規模事業者持続化補助金で調達した事例をご紹介します。

 当該補助金を活用するためには、基本的に下図の書類を提出しますが、その中でも様式2と3の完成度が審査され、上位の事業者が採択されることとなります。

 そこで、予め様式2と3を記載してきた同店が、弊社とともにどのようにしてその内容をブラッシュアップしていったか、そのプロセスを見ていきます。なお、当コラムでは様式2-1、様式3-1をそれぞれ「様式2」「様式3」と表現します。

自店を知るために

 まず、様式2<経営計画>の「1.企業概要」を見てみると、創業年月、座席数、営業日・営業時間(ランチタイム、ディナータイム)、ランチメニューといった内容が記載されていました。

 この欄は、審査員に対する自己紹介の欄であり、全国商工会連合会日本商工会議所が公表している記入例は、下図となっています。

 この記入例に従って「売上総額の大きい商品」「利益総額の大きい商品」の一覧表を盛り込んでおくことが安全と言えるでしょう。また、このような自店の売れ筋や稼ぎ頭となっている商品を数値的な根拠を持って把握しているケースは多くなく、これを機会に調べてみることは、自店の理解が深まります。

自店を理解してもらうために

 また、文章だけでなく地図や写真を盛り込むと、リアリティが高まり、読み手の同店に対する理解が深まりやすくなります。それは心理的な距離を近づける可能性を高め、少なくとも採択へ悪い影響を及ぼすことはないでしょう。

 よって、店舗の地図や内外装の写真を盛り込んだり、経営者やスタッフの写真を盛り込んだりすると良いでしょう。なお、料理の写真は、前述の「売上総額の大きい商品」「利益総額の大きい商品」の一覧表に盛り込むとより良いでしょう。

書くべき所に書く

 次の「2.顧客ニーズと市場の動向」を見てみると、以下の内容が書かれていました。

 ①同店が立地している地域は人口が増加していること。
 ②さらに大学が2つあることから学生も多いこと。
 ③エスニック料理の需要が増加していること。
 ④商圏には若い人に好まれるエスニック料理店は1軒もないこと。
 ⑤エスニック料理を苦手とする年齢層の人口が多いこと。
 ⑥家でお酒を飲む人が増加していること。
 ⑦よって、ヘルシーな商品をテイクアウトできるようにしたいと考えていること。
 ⑧同店からタイ・ベトナム料理の魅力を発信したいと考えていること。
 ⑨同店が立地する自治体は、東京より新幹線で1時間圏内の立地にあること。

 当欄は【顧客ニーズ】と【市場の動向】を示す欄ですが、顧客ニーズに関する記述は見当たらず、市場の動向に関する記述は①~⑥となっています。その内容のうち「増加している」「多い」という点は、統計データなどを用いて裏付けを示す必要があります。

 なお、⑦⑧は同店の方針ですので、後に示す「4.経営方針・目標と今後のプラン」に盛り込む内容になります。また、⑨は同店の立地の話ですので、前述の「1.企業概要」に盛り込むと良いでしょう。

同店を利用する目的

 繰り返しになりますが、当欄には、【市場の動向】の他に【顧客ニーズ】も示す必要があります。顧客ニーズは、同店を利用している顧客が同店の利用を通じて、どのようなことを達成したいのかを検討する必要があります。

 例えば、仲間とワイワイ楽しみたい、カップルで語り合いたい、2次会で盛り上がりたい、自宅では食べることができない料理を楽しみたいなどが挙げられます。

 今後の取組みは、外部環境に応じたものでなければ、業績向上に繋がる可能性は低くなってしまいますので、裏付けを持った市場の動向、現場感覚に基づいた顧客ニーズをしっかりと洗い出すようにしましょう。

当コラムの解説動画

vol.23_小規模事業者持続化補助金に採択!持帰り居酒屋の事例(その1)

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