小規模事業者持続化補助金に採択!テイクアウト饅頭店の事例①

小規模事業者持続化補助金

 ある地方都市で営業する饅頭店が、フリーペーパーに広告を出稿し、テイクアウト需要を取り込むことにしました。その際に活用したのが、販路開拓に要する費用の3分の2、上限50万円(原則)を補助する、小規模事業者持続化補助金です。

 もちろん当補助金もそうですが、補助金は税金が財源です。よって、一度行政が集めた税金を再配分することで、収益性が向上し、さらなる納税が期待できる事業者にのみ、補助金が支給されることとなります。

 そこで、計画書を提出し、その完成度を審査することとなります。申し込んだ時期にレベルの高い計画書が集まれば、採択のハードルは高くなりますし、レベルの低い計画書が集まれば、採択のハードルは低くなります。ですが運任せでは、採択はおぼつきませんので、採択の可能性を高める必要があります。

 同店は予め、当補助金に応募するための計画書(様式2と3)を作成し、それをブラッシュアップするために弊社にご相談されました。そこで、どのようにブラッシュアップし、採択されるレベルにしていったのかを見ていきます。

事前に書かれてきた項目


 まず、予め記載された様式2の「1.企業概要」を見ると、次の項目がありました。

 ①沿革:代表のプロフィール 
 ②店舗概要:メイン商品、営業時間、販売形態など 
 ③客層:利用客、購入形態
 ④売上構成:月間売上の高い商品ベスト5の商品名、写真単価、月間売上高
 ⑤商品単価と回転率
 ⑥強みと弱み

 今回のコラムでは、これらをどのようにブラッシュアップしていったかを見ていきます。

項目をまとめられないか


 まず、①沿革、②店舗概要、③客層の3つは、1つにまとめることが可能です。当欄は「1.企業概要」ですので、見出し名としては「沿革」とし「過去からこれまでのこと」と「現状」に切り分けて整理すると良いでしょう。さらには、店舗や代表・スタッフの写真があると、よりリアリティが高まるでしょう。

 また、④売上構成、⑤商品単価と回転率も、1つにまとめることが可能です。さらに、④売上構成は「月間」ではなく「年間売上高」でまとめたほうが事業規模がイメージしやすくなるでしょう。なお、商品の写真が盛り込まれていましたが、これはとても良いです。

 ⑥強みと弱みのうち、「強み」は後ほど見ていく「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」へ移動します。では「弱み」はどうするべきかを以下で述べていきます。

「弱み」を書く必要性

 「弱み」の記載については、様々な意見があることは承知していますが、弊社では書く必要性は高くないと判断しています。ただし、書いてはいけないわけではありませんので、書きたいのであれば当欄に残しておいても良いでしょう。

 「弱み」を書く必要性が高くないと判断する理由は、ネガティブな姿勢が強化され、強みを伸ばす方向性が薄れる可能性が高まるからです。

 例えば、ホームページがない、店舗が古い、知名度が低いなどの「弱み」を克服しようという考えで、小規模事業者持続化補助金を活用する、というトーンで書かれた計画書をよく目にしますが、「弱み」を書けば書くほど、それを克服したくなります。

 ですが、小規模事業者における戦略の王道は「強み」を強化することです。「弱み」から目を逸らす必要はありませんが、自店の「強み」を認識し、それを伸ばすために補助金を使う、というポジティブな姿勢の方が効果も出やすいはずです。

 そもそも「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」という欄はあっても「弱み」を書く欄はないわけです。

 このようにして、「1.企業概要」をブラッシュアップしていただきました。当欄が存在する理由は端的に自店のことを分かっていただくためですので、シンプルにまとめたいところです。伝えたいことがたくさんあるのは分かりますが、一番伝えたいこと、どうしても伝えたいことにフォーカスして、今回ご紹介したまとめ方を活用されてはいかがでしょうか。

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