飲食店にホームページが必要な3つの理由

リピーターの確保

 飲食店を探そうとネットで検索をすると「ぐるなび」「食べログ」「ホットペッパー」などのまとめサイトが上位表示されます。そんな中、ある飲食店経営者が発した「自店のホームページを持つべきなのか」という質問に触れる機会がありました。

 私は、飲食店にホームページが必要と考えていますが、今回のコラムでは、その理由について見ていきます。

飲食店にホームページが必要な理由1:事業への姿勢が分かるから

 冒頭のまとめサイトを自店のホームページ代わりに使っている飲食店が結構あります。
 これらのまとめサイトはSEO対策にそれなりの費用をかけており、ネットで検索すると上位表示され、集客力向上に直接的に寄与しています。ですが、そのまとめサイトに自店のホームページのリンクが貼られていることは、「ホームページを持っているちゃんとした事業者なんですよ」というアピールになります。

 実際、私のコラムを読んでいただいた方が、サイトに貼られたリンクのうち、どこのページに飛ぶかというと、当社のホームページに飛ぶ方が圧倒的なわけです。見ず知らずの専門家に業務を依頼する場合に、ホームページのある専門家とそうでない専門家、どちらに依頼しやすいかというと、前者であることは言うまでもありません。

 飲食店と専門家の業態を単純に同じくくりで語るわけにはいきませんが、ホームページは第2の名刺ですから、借り物の名刺ではなく、自店オリジナルの名刺を持つことが顧客の信頼性は高まるでしょう。

 よって、まとめサイトからの予約は、自店のホームページが予約を後押しさせる可能性があることを認識する必要があります。

飲食店にホームページが必要な理由2:顧客の理解が深まるから

 まとめサイトに登録し、自店の情報を掲載しても、それはフォーマットに従ったものであり、伝えたいことが伝わり切っていないことがあります。

 もっと料理の写真を掲載したい、経営者やスタッフを紹介したい、経営理念やなぜこの飲食店を運営しているのかをお知らせしたい…事業に熱心であればあるほど、様々なことを顧客に伝えたくなるものです。

 その際に、掲載量やその形に制限のあるまとめサイトでは、顧客に理解して欲しいことが本当に理解されないことが考えられます。

飲食店にホームページが必要な理由3:再来店に繋がるから

 まとめサイトを見て来店した顧客が食事をし、そこそこの満足感を得て退店した後、「あそこの店に行って本当に正解だったのかな」とちょっとした疑問を抱くことがあります。そこで、その疑問を打ち消す行動を起こしますが、これを認知的不協和と言います。

 よく例として挙げられるのは「ある車のコマーシャルを一番見る人は、その車を買った人」で、自分が買った車の素晴らしさをコマーシャルで確認して、自分の買い物は間違いではなかったと思い込もうとする、というものです。

 退店後に、この心理に基づいてまとめサイトを閲覧している際、ホームページのリンクに気付き、それをクリックしたところ、様々な情報が発信されていた…これで認知的不協和はかなり減少するでしょう。そして、そのことは、再来店に繋がる可能性を高めます。

 今回のコラムでは、飲食店にホームページが必要な理由として、1.事業への姿勢が分かるから、2.顧客の理解が深まるから、3.再来店に繋がるから、を挙げました。ホームページ作成の費用が厳しいということであれば、無料のホームページの他、毎年公募のある小規模事業者持続化補助金の活用も一考です。

 なお、ホームページを持つ際は、スマートフォン対応にすることを忘れないようにしましょう。

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