酒販店の事例から学ぶ小規模事業者持続化補助金申請書の書き方②

小規模事業者持続化補助金

 同社は50年以上前に先代が創業し、地方都市でお酒の小売を主たる事業としています。時代の流れとともに酒類販売免許が取得しやすくなった結果、競合の進出が相次ぎ、業績は厳しくなってしまいました。

 そこで、他社へ修行に出ていたご子息が家業に戻り、品揃えの選択と集中を行った結果、業績は一旦回復しました。ですが、またもや環境が厳しさを増してきたことから、小規模事業者持続化補助金を活用して、自社オリジナルの化粧箱を作成し、小瓶のお酒を詰め合わせて、ギフト需要を開拓することとしました。 

 そこで弊社が当補助金の応募に使用する計画書作成のご支援を行い、同社は採択されたわけですが、当コラムで、その計画書作成のプロセスをご紹介していきます。下図は応募時に作成する書類ですが、今回のコラムでは赤枠部分、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① <経営計画> 「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

1.「顧客ニーズと市場の動向」の書き方

(1)2つに切り分ける

 当欄のタイトルは「顧客ニーズと市場の動向」であり、外部環境の記載が求められていますが、これをまとめて書こうとすると文章が冗長になってしまい、読み手に伝わりにくくなるリスクが高まります。

 これを避けるには、見出しをつけて項目毎に記載することをお勧めしています。よって、同社には【顧客ニーズ】、【市場の動向】という見出しを設けていただき、それぞれに則った内容を記載していただきました。

(2)複数の顧客を取り上げる

 同社の主たる事業はお酒の小売であり、対象となる顧客は消費者です。ただし、飲食店などへの卸売もそれなりの額がありました。そこで、【顧客ニーズ】は[消費者のニーズ]、[飲食店のニーズ]と切り分けて記載しました。

 さらに、飲食店は業績を向上させたいという根本的なニーズがあります。そこで売上を上げる仕組みを構築する概念であるマーケティングの切り口を用い、[飲食店のニーズ]として、商品・価格・販売促進に関するニーズを記載しました。

(3)競合動向も取り上げる

 同社は、補助金を活用して今後ギフト需要を開拓していこうとしています。そこで【市場の動向】としては、ターゲットとして定めている消費者の動向として、総務省家計調査による酒類への支出動向、某調査期間による贈答品の需要動向、公的機関の調査による商圏人口動向を記載しました。

 また、次回のコラムで見ていく「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」欄に強みを記載するわけですが、強みは競合と比べて優れているからこそ強みと言えます。よって、比較対象がどうなっているのかを把握しないことには、正しい強みは記載できないため、商圏内の競合の他に、ネット通販での競合に関する動向も記載しました。

 このようにして同社は「2.顧客ニーズと市場の動向」を記載しましたが、次回のコラムでは上で触れた「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」をどのように記載したのかを見ていきます。

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします

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