低感染リスク型ビジネス枠で【不採択】だった整体院の事例②

小規模事業者持続化補助金

 同院は女性患者専門の整体院ですが、インターネットを活用した告知活動を行うための資金を調達するべく、小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>を活用することにしました。そこで、計画書を作成して当補助金に応募したわけですが、残念ながら不採択となってしまいました。

 その計画書をもとに、なぜ不採択になってしまったのか、想定される理由を検証していきますが、今回のコラムでは前回のコラムに引き続き<経営計画>「1.自社の事業概要」について見ていきます。

1.不採択の想定理由「自社の事業概要」編

(1)外部環境分析がない

 前回のコラムでは、同院の計画書の内容において、内部環境分析が浅いという点を指摘しましたが、外部環境分析に関しては記述がありませんでした。小規模事業者持続化補助金<一般型>では外部環境分析として「顧客ニーズと市場の動向」という欄がありますが<低感染リスク型ビジネス枠>にはそのような欄はありません。

 よって、書く必要がないというわけではありません。なぜなら計画書フォーマットの但し書きに「市場動向等について記載してください。」とあるからです。

 外部環境としては、前述の顧客や市場の他に、競合動向にも目を向ける必要があります。内部環境分析で自社(Company)を分析し、外部環境分析で顧客や市場(Customer)と競合(Competitor)に着目する分析方法を3C分析と言いますが、この観点で記載をすることが分析の妥当性を高め、採択の可能性が向上するのではないでしょうか。

(2)とるべき戦略の記載がない

 小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>の計画書フォーマットの「1.企業概要」には「自社の経営方針・目標等についても記載してください」という但し書きもあります。前述の環境分析は現状について述べますが、それを踏まえて今後どうするつもりなのかという将来的な内容も求められているということです。

 なぜ現状を分析するかというと、それを踏まえた今後の戦略を立てるためですから、現状を分析することと、今後の戦略を構築することはセットで考える必要があります。この今後の戦略に関する内容が同院の記載にはありませんでした。

 まず、どんな目標をいつまでに達成したいのかを記載し、現状を踏まえてどのような方針でそれを達成する予定なのか、その方針の下、どのような行動をいつ起こす予定なのか。この点をしっかり記載することにより、採択の可能性は高まるのではないでしょうか。

 今回のコラムでは不採択の想定理由として(1)外部環境分析がない、(2)とるべき戦略の記載がない、を挙げました。次回のコラムでは<経営計画>「1.自社の事業概要」に続く「2.新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策」に記載した内容から想定される不採択理由を見ていきます。

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