低感染リスク型ビジネス枠で【不採択】だった整体院の事例①

小規模事業者持続化補助金

 同院は女性患者専門の整体院ですが、インターネットを活用した告知活動を行うための資金を調達するべく、小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>を活用することにしました。そこで、計画書を作成して当補助金に応募したわけですが、残念ながら不採択となってしまいました。

 その計画書をもとに、なぜ不採択になってしまったのか、想定される理由を検証していきますが、今回のコラムでは<経営計画>「1.自社の事業概要」について見ていきます。

1.不採択の想定理由「自社の事業概要」編

(1)書くべきことを書いていない

 当補助金の計画書フォーマットにおける「1.自社の事業概要」欄には、「自社の概要や経営状況、課題、特徴、自らが製造・販売・提供している商品・サービスの内容や市場動向等について記載してください。また、自社の経営方針・目標等についても記載してください」という但し書きがあります。

 よって、これに沿って記載する必要がありますが、この但し書きと同院が記載してきた内容を照らし合わせると以下となりました。

  • 自社の概要:記載あり(ターゲット顧客、立地、経営理念)
  • 経営状況:記載なし
  • 課題:記載なし
  • 特徴:記載あり(女性専用、オーダーメイド施術)
  • 自らが製造・販売・提供している商品・サービスの内容:記載あり(施術内容)
  • 市場動向等:記載なし
  • 自社の経営方針・目標等:記載なし

 このように、記載するべき内容の一部が記載されていませんでした。また、補助金は応募する際のルールブックとして公募要領が公開されていますが、小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>の公募要領には「審査の観点」として以下が記載されています。

 「1.自社の事業概要」の記載内容を検討する上で見逃せないのは、上図の赤枠部分「自社の経営状況に関する分析の妥当性、経営方針・目標と今後のプランの適切性」です。同院はこれに関する内容がほとんど記載されていなかったことが、不採択理由のひとつとして考えられます。

(2)ホームページのコピペで枚数を稼いでいる

 同院が記載してきた4ページの計画書における内容で特徴的なのは、写真が非常に多いことです。「1.自社の事業概要」で全体の半分にあたる2ページを使っていますが、そのうち丸々1ページは写真でした。

 この写真を一目見て分かるのは、ホームページのコピーアンドペーストだということです。さらには、文章もホームページからのコピペが散見され、「経営理念」という見出しの下に書かれた文章は、ホームページに記載されていた「同院立上げのきっかけ」であり、見出しとその内容が一致していませんでした。

 ホームページから写真をコピペすること自体は不採択の理由にはなり得ませんが、コピペばかりでスペースを埋めても、前述の通り書くべきことを書いていないと、やはり採択は遠のいてしまいます。

(3)内部環境分析が浅い

 前述の但し書きのうち、「自社の概要」「経営状況」「課題」「特徴」「自らが製造・販売・提供している商品・サービスの内容」は内部環境の話です。これをしっかり見極め、分析するということが同院はできていない印象でした。

 同院は「経営状況」の記載がなかったわけですが、小規模事業者持続化補助金<一般型>の記入例にあるような、売上・利益の大きい商品・サービスの名称と金額ベスト5を一覧表にして掲載すると経営状況が自分も読み手も分かることになります。

 同じく記載のなかった「課題」は目標達成を阻害している問題点の解決策であり、この記載がないということは自院の経営に問題意識が欠けていると受け取られても致し方ないでしょう。

 また「特徴」として女性専用、オーダーメイド施術を挙げていましたが、女性専用の理由、具体的なオーダーメイドの内容が読み取れませんでした。さらに、人・物・金・情報といった経営資源の切り口から、より多くの特徴を挙げることができる印象を受けましたが、それらが記載されていないことは、内部環境分析が適切に行われていないと判断され、採択が遠のいてしまった可能性があります。

 今回のコラムでは不採択の想定理由として(1)書くべきことを書いていない、(2) ホームページのコピペで枚数を稼いでいる、(3)内部環境分析が浅い、を挙げました。次回のコラムでは引き続き「1.自社の事業概要」に記載した内容から想定される不採択理由を見ていきます。

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