小規模事業者持続化補助金に採択された飲食店の計画書作成事例③

小規模事業者持続化補助金

 その飲食店は、昼はうどん店として、夜は居酒屋として営業をしていましたが、新型コロナウイルスの影響により、店内で飲食する顧客同士の距離を広くとりつつ、客数を確保するための店舗改装と、新規顧客を呼び込むための広告宣伝を行うことにしました。

 その費用を小規模事業者持続化補助金で調達することとしましたが、どのようにして採択レベルの計画書を作成したか、そのプロセスをご紹介していきます。今回のコラムでは、下図の提出書類一覧表の赤枠部分、「様式2-1経営計画書兼補助事業計画書①」<経営計画>の「1.企業概要」を見ていきます。

1.「企業概要」記入の留意点

(1)書き出す前に構成を決める

 今回取り上げる「企業概要」に限りませんが、各欄にいきなり書き始めるのではなく、構成を決めてから書き始めた方が、まとまりが良くなります。このことは、読みやすさにも繋がり、読み手の理解を促進させる効果があります。

 同店の場合は、出だしで店舗概要を簡単に述べた後に、①沿革、②立地、③売上状況、という構成にすることとし、これら3つの見出しを設けました。

(2)出だしで述べるべき内容

 まず、出だしで店舗概要を簡単に述べるわけですが、ここでは、うどんと魚料理をメインに提供する飲食店であること、営業時間・定休日、売れ筋商品、席数を文章で述べた後に、メイン料理のメニュー表を掲載していただきました。

 次に「①沿革」ですが、開業から現在までのトピック的な内容を箇条書きで5行ほど記載しました。同店は移転が多かったので、「①沿革」のほとんどが、いつ、どこへ移転したのかという内容になりました。

 本来は、この部分に経営者やスタッフの写真を盛り込むことができるとベストなのですが、都合によりその写真を掲載することはできませんでした。

(3)立地の説明は地図・写真を活用する

 次に「②立地」についての説明です。まず、同店の立地は「○○県●●市内北部地域に立地しており、JR◎◎線△△駅より徒歩▲分」であることを述べました。その上で、以下2つの地図と1つの写真を掲載しました。

 ①○○県の中で●●市がどこにあるのか分かる○○県の地図
 ②●●市の中で同店がどこにあるのか分かる●●市の地図
 ③同店の店舗正面の写真

 ①②の地図については、マピオンを活用していただきました。このような記載により、同店の立地がリアリティをもって訴求できることとなりました。

(4)売上・利益総額の大きい商品の一覧表が書けない場合の対応

 今回見ている「1.企業概要」に盛り込みたいのは、売上総額の大きい商品、利益総額の大きい商品の一覧表です。これは以下に示す日本商工会議所、全国商工会連合会が公開している記入例に記載があり(赤枠部分)、読み手には商品構成や売上規模が伝わり、自店にとっては売れ筋商品の把握に基づく戦略策定の材料となります。

 ところが、同店はPOSレジを導入しておらず、単品管理ができておりませんでした。よって何がどの程度売れており、利益がどれくらいなのかが不明な状況であり、上図の売上総額の大きい商品、利益総額の大きい商品の一覧表を作成することができません。

 そこで、「③売上状況」という見出しを設け、経営者の肌感覚で1日あたりのランチタイムとディナータイムの売上高、平均客単価、平均客数を述べていただきました。その上で、新型コロナウイルスの影響により、これら売上高、平均客単価、平均客数がどうなったのかも述べていただきました。

 このようにして「1.企業概要」の内容を作成しましたが、次回は「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

当シリーズのバックナンバーです。

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