小規模事業者持続化補助金で広告費を調達した鍼灸整骨院の事例③

小規模事業者持続化補助金

 「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」においては、因果を丁寧に繋ぎ、見出しと内容の整合性をとり、経営資源の切り口を検討することで、小規模事業者持続化補助金に採択される可能性が高まります。

1.小規模事業者持続化補助金「鍼灸接骨院」採択のポイント

 小規模事業者持続化補助金を活用して、広告に関する費用などを調達するために、ある鍼灸整骨院の経営者が作成した計画書を採択レベルにブラッシュアップしていったプロセスをご紹介していきます。

 今回は、下図の赤枠部分、様式2-1<経営計画>内の「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を見ていきます。

(1)内容を整理する

 同院が事前に書かれてきた内容を整理すると概ね以下の内容になりました。

 【立地の良さ】

 ①近隣には、小・中学校が各1校、高等学校が3校ある。

 ②近隣には、健康志向の高い多数の富裕層が居住している。

 【大都市の繁盛店で習得した治療技術と幅広い知識】

 当院では、顧客の要望を聞くだけではなく、痛めた理由、完治のための行動などのカウンセリングを行い、顧客の力による自立を目指したサービスが提供できるが、その理由として以下が挙げられる。

 ①高いコミュニケーション力がある。

 ②最新の機械、鍼灸施術師としての幅広い知識と技術がある。

 これらをブラッシュアップしていきます。

(2)因果を丁寧に繋ぐ

 【立地の良さ】の見出しの下には、各種学校が近隣にあることや、富裕層が近隣に在住していることを述べていますが、「だからなに?」と問われた場合にどのように答えるべきかを考える必要があります。

 つまり、「学校が近隣にあることで、○○が可能であることから、立地が良いと言える」といった形で「学校が近隣にあること」と「立地が良いと言えること」を丁寧に繋ぐ必要がある、ということです。

 例えば、「学校が近隣にあるため、部活で故障した生徒が通いやすく、立地が良い」という形です。また、次に述べる内容に関連しますが、富裕層に関する記述は立地以外の強みとした方が説得力が高い印象です。例えば「富裕層が近隣に住んでいるため、客単価の高い顧客が多く、収益性が高い」といった形です。

(3)見出しと内容の整合性をとる

 【大都市の繁盛店で習得した治療技術と幅広い知識】の見出しの下には、同院が提供するサービスを支えるものとして、①高いコミュニケーション力、②最新の機械、幅広い知識や技術、という記載があります。ですが、見出しは「技術と知識」に関することですので、①のコミュニケーション力や、②の機械が盛り込まれているのは違和感があります。

 そこで、見出しを「高いカウンセリング力」にするなど、レイヤーを上げるか、以下でご紹介する切り口でまとめることで説得力を高める必要があります。

(4)切り口を検討する

 当欄は「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を書く欄ですので、切り口として「自社の強み」「自社の提供する商品・サービスの強み」が挙げられます。

 さらに、当コラムでは、強みを「顧客に価値を提供でき、競合より優れている経営資源」と定義付けていますが、経営資源は「人」「物」「金」「情報」から構成されるため、「自社の強み」の切り口として「人的資源の強み」「物的資源の強み」「財務的資源の強み」「情報的資源の強み」が活用できます。

 よって、以下のようなまとめ方が考えられます。

 【自社の強み】

 ・人的資源の強み

 ・物的資源の強み

 ・財務的資源の強み

 ・情報的資源の強み

 【自社が提供する商品・サービスの強み】

 同院の場合、これまで見てきた「1.企業概要」「2.顧客ニーズと市場の動向」にも「強み」は散在していました。それらも今日見てきた「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」に盛り込むことを忘れずに、ブラッシュアップしていただきましたが、次回は「4.経営方針・目標と今後のプラン」を見ていきます。

2.小規模事業者持続化補助金の申請書類作成をサポートします

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