小規模事業者持続化補助金で広告費を調達した鍼灸整骨院の事例②

小規模事業者持続化補助金

 「顧客ニーズと市場の動向」においては、語尾をぼやかさず、ニーズの定義を明確にし、書くべき場所に書くことで、小規模事業者持続化補助金に採択される可能性が高まります。

1.小規模事業者持続化補助金「鍼灸接骨院」採択のポイント

 小規模事業者持続化補助金を活用して、広告に関する費用などを調達するために、ある鍼灸整骨院の経営者が作成した計画書を採択レベルにブラッシュアップしていったプロセスをご紹介していきます。

 今回は、下図の赤枠部分、様式2-1<経営計画>内の「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

(1)見出しを付ける

 前回のコラム小規模事業者持続化補助金で広告費を調達した鍼灸整骨院の事例①では、同院が記入してきた「1.企業概要」は文章のみで構成されていたことを述べましたが、今回見ていく「2.顧客ニーズと市場の動向」も文章のみで構成されていました。

 その結果、非常に読みにくいものとなっていましたので、【市場の動向】【顧客ニーズ】【その他】と見出しを付けてまとめ直していただきましたが、その結果、概ね以下の内容となりました。

 【市場の動向】

 ①市内に存在する接骨整骨院は46店舗。

 ②それぞれの接骨整骨院は、所在する半径2km程度が商圏となっている模様。

 【顧客ニーズ】

 ①近隣に居住する方や、近隣に職場がある方々が来院している。

 ②最近では、完治後もメンテナンスや予防のために定期的に訪れる顧客が見受けられる。

 ③最近の美容・健康志向の高まりで、いつまでも美しく元気に過ごしていたいという気運が高まっていると考えられる。

 ④そのため、自由診療であっても定期的に施術される顧客が増えてきているように感じる。

 【その他】

 当院に1日平均25名もの来院がある理由として、以下が考えられる。

 ①都内の超有名繁盛鍼灸整骨院で習得した技術があること

 ②常に研修会に参加し新しい知識と技術を身に付け、顧客に提供していること

 ③近年のトレンド(痩身や美肌など)に合わせ、鍼灸や器具による施術を実施していること

 これらをブラッシュアップしていきます。

(2)語尾をぼやかさない

 同院の記述は「考えられる」「感じる」といった言い切り型になっていないものが見受けられます。これらは同院の「解釈」を述べたものであり、事実を踏まえていない可能性があります。

 経営判断は、事実に基づく必要がありますので、競合他社の商圏など事実かどうか調べられないものは削除する必要があります。反面、「気運の高まり」や「ある特定層の来院が増加している」といったものは、統計データや自店内のデータで裏付けを取る必要があります。

(3)ニーズの定義を明確にする

 弊社では顧客ニーズを「同店を利用することで達成したい顧客の目的」と定義していますが、上記のように【顧客ニーズ】として記載した①~④からどのような顧客の目的が見出せるのか、検討する必要があり、それが真の「顧客ニーズ」と言えます。

 顧客ニーズを見誤った経営は、顧客にとって価値が高くないため、当然のことながら客離れを招いてしまいますので、しっかりと検討しましょう。

(4)書くべき場所に書く

 上記の【その他】は、顧客ニーズでもなければ市場の動向でもありません。よって、当然のことながら「顧客ニーズと市場の動向」に書くべき内容ではありません。この【その他】の内容は、自店の強みとなりますので、次回見ていく「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」に記載することとなります。

 ただし、③については、なぜトレンドに合わせた鍼灸や施術を提供できるのか、検討する必要があります。

 このようにして、「2.顧客ニーズと市場の動向」をブラッシュアップしましたが、次回は「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を見ていきます。

2.小規模事業者持続化補助金の申請書類作成をサポートします

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