小規模事業者持続化補助金で広告費を調達した鍼灸整骨院の事例①

小規模事業者持続化補助金

 「企業概要」においては、見出しを付けること、ビジュアルに訴求すること、記入例を意識すること、不要な記述は削ることで、小規模事業者持続化補助金に採択される可能性が高まります。

1.小規模事業者持続化補助金「鍼灸整骨院」採択のポイント

 小規模事業者持続化補助金を活用して、広告に関する費用などを調達するために、ある鍼灸整骨院の経営者が作成した計画書を採択レベルにブラッシュアップしていったプロセスをご紹介していきます。

 今回は、下図の赤枠部分、様式2-1<経営計画>内の「1.企業概要」を見ていきます。

(1)見出しを付ける

 同院が記入してきた「1.企業概要」は文章のみで構成されており、非常に読みにくいものとなっていましたので、見出しを付けていただきました。見出しを付けるには内容をグルーピングしなければならず、その結果、概ね以下の内容となりました。

 【沿革】

 都内に立地する超繁盛院の「◇◇鍼灸整骨院グループ」に□年間、院長として勤務していたが、現在当院が立地する▼▼市が全国住みやすい田舎ランキングで第1位になったことがきっかけで当地に移住し、○○年●月◎日に開業。

 【事業体制】

 ①社員:専従者1名、代表を含め2名。

 ②営業時間:平日8:30~12:00、15:00~20:00、土曜8:30~15:00、15:00~18:00。

 ③定休日:日曜日と祝祭日。

 ④敷地面積/店舗面積:50坪/20坪(診療室15坪、バックヤード5坪、診察用ベッドが6台)

 ⑤駐車スペース:6台分。

 【立地】

 ①中心市街地から1.5km離れた西側に立地。

 ②近隣には富裕層の住居が多く、小・中・高等学校、衣料品チェーンストア、食料品スーパーなどがあり、比較的交通量が多い。

 ③店舗外観の照明は、周囲の店の方が明るく、夕方・夜間は当院の存在が薄れてしまう状況。

 【客層】

 ①10代から70代までの男女。

 ②夕方は中学・高校生が、午後6時以降は会社帰りの40~50代の顧客が多い。

 【提供しているサービス】

 ①保険診療(健康保険が適用される診療):接骨・整骨・鍼灸。

 ②自由診療(健康保険が適用されない診療):美容鍼灸・ボディケア・骨盤矯正・骨格矯正・美容整体・フットケアなど。

 【売上高】

 ①1日平均○名、平均単価●円で、月◎万円前後、経常利益は月▲円。

 ②開業して5ヶ月であるが、認知度も少しずつ上がり、自由診療メニューへの取組みと経営努力の結果、徐々に売上が伸びてきている。

 このようにグルーピングし、見出しを付けただけで大分読みやすくなりましたが、さらにこれらをブラッシュアップしていきます。

(2)ビジュアルに訴求する

 弊社がご支援しているラーメン店では「あること」をした結果、担々麺の売上が伸びました。その「あること」とは、担々麺の写真をネットやメニューに掲載したことです。もちろん、美味しそうな写真であることは言うまでありません。人間は、論理と感情で物事を判断しますが、ビジュアルは感情に訴え、興味を抱かせます。

 この効果を得るために、前述の【事業体制】①は文章だけでなく、経営者や専従者の写真を掲載していただきました。これにより、計画書の作り手やその事業所で働くスタッフの顔が見えることから、読み手のリアリティを喚起させ、興味を持って読んでいただける効果を高めます。

 同様に【事業体制】④では店舗内の記載をしていることから、それらの写真を盛り込んだり、【立地】の項目には地図を盛り込んだりしていただきました。

(3)記入例を意識する

 日本商工会議所、全国商工会連合会が公表している記入例を拝見すると、「1.企業概要」は以下となっています。

 このように記入例では、売上総額の大きい商品と利益総額の大きい商品が列挙されています。この記入例に沿って同院の【提供しているサービス】【売上高】さらに利益総額を1つの表にまとめていただきました。記入例は、「このように書いて下さいね」という事務局からのメッセージと捉えることもできますので、重要視する必要があります。

(4)不要な点は削除する

 上述の【立地】③に「店舗外観の照明は、周囲の店の方が明るく、夕方・夜間は当院の存在が薄れてしまう状況。」とありますが、これは、様式3-1「Ⅱ経費明細表」に必要理由を書く欄がありますので、そちらに書くべき内容です。

 また、【売上高】②に「開業して5ヶ月であるが、認知度も少しずつ上がり自由診療メニューへの取組みと経営努力の結果、徐々に売上が伸びてきている」とありますが、なぜ認知度が上がったのか、どのような経営努力を行ったのかを明確にして、様式2-1「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の方に盛り込んでいただきました。

 このようにして、「1.企業概要」をブラッシュアップしましたが、次回は「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

当コラムの解説動画

vol.34_小規模事業者持続化補助金で広告費を調達した鍼灸整骨院の事例①

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