コロナ禍で店舗が実施したい販売促進の事例

小規模事業者持続化補助金

 「もう、やんなっちゃいますよ」先日私が入店した居酒屋の女将さんが、常連客との会話で発した一言です。

 この店舗は、GoToトラベルの地域共通クーポンを取り扱っていますが、そのような店舗の義務として、3密回避対策の一環で1時間に1回換気をすることにしなければならないとのこと。その都度、業務の手を止めて換気をする手間が大変だということでした。

 このように新型コロナの影響をネガティブに捉える店舗もあれば、以下にご紹介するようにポジティブに捉える店舗もあります。そして、このような店舗に共通しているのは、繁盛店であるということです。

1.コロナ禍で店舗が実施したい販売促進の事例

(1)マスクを提供する美容室

 今や多くの方がマスクを着用していますが、美容室や理容店では、顧客と店舗スタッフが接近して施術をしますので、お互いマスクをする店舗が多い状況となっています。

 顧客は予めマスクを着用して来店するケースが多いわけですが、散髪した顧客の髪が、顧客が着用しているマスクに付いてしまいます。表面に付くだけでなく、中には髪が内側に入り込んでしまうケースもあり、決して気分が良いものではありません。

 そこで、ある美容室では散髪が終わった際に、自店で用意した新たなマスクを提供しています。新たなマスクを着用して会計を済ませ退店するにせよ、そこからヘッドスパなど散髪以外の施術を受けるにせよ、快適性は当然高まることとなり、顧客満足度は向上すると考えられます。

 この美容室は、同業店が非常に多く立地している激戦区において、目立たない場所に立地しているにも関わらず、連日大盛況となっています。もっとも、顧客同士の距離をしっかりとるなどの対策も抜かりはありません。

 このマスクの費用に関しては、小規模事業者持続化補助金の事業再開枠で最大50万円が支給されますので、活用を検討しても良いでしょう。

(2)マスクケースを提供する飲食店

 先日、お取引先とともに入店した飲食店では、着席後にお冷、おしぼりとともに上図のマスクケースを店舗スタッフが出して下さいます。

 マスクを着用してきた顧客は、食事の際にマスクを外しますが、そのマスクはテーブルの上に無造作に置いていたり、ポケットや鞄にしまったりしますが、このようにマスクケースを提供されるとこれにマスクを収納させます。

 顧客がマスクを外した後を想定し、少しでも快適に食事をしていただこうという思惑が見て取れるわけですが、食事を済ませた顧客は、このマスクケースを持って帰り、ことあるごとに利用することが想定されます。その都度、この店舗のことを想起してもらえれば、再来店をしていただける可能性が高まります。

 事実、私達がこの店舗に入店した際は、お昼前であったにも関わらず、席はほとんど埋まっていました。

 このマスクケースは紙製ですので、さほどコストもかからないと思いますが、自店オリジナルのマスクケースを作成するのであれば、小規模事業者持続化補助金の活用を検討しても良いでしょう。

 今回のコラムでは、コロナ禍で店舗が実施したい販売促進の事例として (1)マスクを提供する美容室、(2)マスクケースを提供する飲食店、を取り上げました。新型コロナの禍中で顧客満足度を向上させ、販促を強化させる場合にご参考にしていただければと思います。

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