数値を盛り込んで効果を上げるキャッチコピーの作り方3つのコツ

小規模事業者持続化補助金

 店頭の告知物に趣向を凝らす店舗が多い印象があります。秀逸なキャッチコピーが示された告知物は、歩行者を店内に誘導したり、購買意欲をかき立てたりといった効果を見込むことが可能となります。

 そのような告知物に記載されたキャッチコピーの特徴として挙げられるのは、数値が盛り込まれているという点ですが、闇雲に数値を盛り込んでも効果は限定的となってしまいます。そこで今回のコラムでは、キャッチコピーに数値を盛り込む際に意識したい視点を見ていきます。

1.数値を盛り込んで効果を上げるキャッチコピーの作り方

(1)品質に関する数値を盛り込む

 「果汁100%」「UVカット率95%」などその商品の品質を数値で表すことは、客観的な視点から品質を訴求しているため、数値がない場合と比べ、説得力は高まります。ですが、高い品質を得るためのプロセスを数値化することも、同様の効果があるでしょう。

 先日見かけたある飲食店の店頭にあった告知物は以下のものでした。

 この30時間という数値がどれだけ凄いのかは分かりませんが、長い時間、手間暇を掛けたフレンチトーストであることは分かりますので、一定の効果を上げていると考えられます。

(2)価格に関する数値を盛り込む

 価格を表示するということは、数値を表示するということですが、それに関連して「大安売り」という告知よりも「50%オフ」とした方がやはり訴求力は高まるでしょう。

 また、今回のコラムのテーマからは逸れますが、価格は数値でしか表現できませんので、価格に吹き出しをつけて「店長イチオシ」「当店のオススメ」などの数値以外の情報を盛り込むことは、数値に飾りがつくのでより効果を高めると言えるでしょう。

(3)待ち時間に関する数値を盛り込む

 私がガソリンスタンドに勤務していたときに「オイル交換15分」というキャッチコピーを盛り込んだチラシをハンドアウトしていたことがあります。ですが、混雑時にオイル交換を受注すると15分で終わらないことがありました。これは「看板に偽りあり」なので、顧客の信頼を失ってしまいます。

 そこで「ただいまの待ち時間」という店頭告知をお勧めしています。混雑状況によって待ち時間を書き換えることができるボードなどを準備し、随時書き換えていく手法です。これは気を抜くと書き換えをし忘れることがあるので、1時間おきに誰が見直し、書き換えるかなど、店内ルールを定めておく必要があります。

 今回のコラムでは、数値を盛り込んで効果を上げるキャッチコピーの作り方3つのコツとして(1)品質関する数値、(2)価格に関する数値、(3)待ち時間に関する数値を取り上げました。

 これらは「Quality (品質)」「Cost(費用、価格)」「Delivery(納期)」の頭文字を繋いだQCDと略され、ビジネスを考える際に有効な切り口とされています。

 なお、このようなキャッチコピーを作り、告知物に盛り込む際の費用を賄う制度として小規模事業者持続化補助金がありますので、該当する事業者は活用を検討しても良いでしょう。

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