小規模事業者持続化補助金一般型に採択された卸売業の事例③

小規模事業者持続化補助金

 同社は制服を提供する卸売業ですが、新型コロナウイルス感染症の影響で企業がテレワークを推進したことから、出社して制服で仕事をする必要がなくなった方が増え、販売が落ち込んでしまいました。

 そこで、ネット通販を強化するべく小規模事業者持続化補助金に応募したところ採択され、業績を回復させました。そして、さらなる業績の回復を狙うべく、今回は再度同補助金を活用して紙製のカタログを作成し、配布することにしました。

 経営者は、前回に引き続き、弊社に計画書作成の支援をご依頼され、結果として同社は今回も採択されたわけですが、同社が採択される計画書をどのように作成したのかをご紹介していきます。

 下図は、小規模事業者持続化補助金<一般型>に応募する際の作成資料ですが、今回のコラムでは、その赤枠部分、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① <経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」について見ていきます。

1.「顧客ニーズと市場の動向」の書き方

(1)構成を決める

 思いつくままに書きたいことを書くのでは、まとまりがなくなってしまいますので、まずは当欄全体の構成を決めました。当欄のタイトルは「顧客ニーズと市場の動向」ですので、まずは【顧客ニーズ】と【市場の動向】と見出しを設け、内容を2つに切り分けることにしました。

 次に【市場の動向】は、同社が扱う制服を利用する業界に所属する業者数を示した[△△業者数の推移]と、同社の制服を扱う具体的な競合を示した[競合動向]という見出しを設けました。[△△業者数の推移]という見出しを設けた理由は、市場の全体感を把握し、訴求するためです。また、[競合動向]という見出しを設けた理由は、「強み」の説得力を強化するためです。

 今回見ている「2.顧客ニーズと市場の動向」の次に「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」という欄があり、ここで「強み」を述べることになります。「強み」とは競合と比べた差別的優位性のある経営資源ですから、比較対象である競合の動向を示すことで「強み」の説得力が向上するという判断をしました。

 このように見出しの下に見出しを設ける場合は、読み手が混乱しないように、階層を数字で表すことが有効と考え、以下のように見出しを設けました。

 2.顧客ニーズと市場の動向
  (1)顧客ニーズ
  (2)市場の動向
   ①△△業者数の推移
   ②競合動向

(2)補助事業で対応するニーズが分かるようにする

 事業は当然のことながら、顧客ニーズに応えていくことがその拡大のポイントとなります。同社は「(1)顧客ニーズ」の見出しの下に8個のニーズを挙げましたが、今回の補助事業でそれらすべてに応えることは困難な状況でした。

 そこで、8つの顧客ニーズのうち、今回の補助事業ではどのニーズに応えていくのかが分かるように、該当するニーズの文字色を変え、「今回の補助事業ではこのニーズに応えていく。」という注釈を盛り込みました。

 補助事業が顧客ニーズを意識したものであることを訴求することは、当然、補助事業の効果も確実なものになることが想定され、採択される可能性が高まるのではないでしょうか。

(3)ビジュアルに訴求する

 同社は「(2)市場の動向」の「①△△業者数の推移」という見出しの下に、過去5年間の「△△業者数の推移」が分かる棒グラフを盛り込みました。これはインターネットで探して見出したものです。その上で文章による解説を盛り込みましたが、このようにビジュアルに訴求することは、内容が理解しやすくなります。

 また、ビジュアルに訴求することとは若干ニュアンスは異なりますが「②競合動向」においては「社名」「住所」「URL」「特徴」を一覧表にして、読みやすさを向上させました。

 ここまで、「2.顧客ニーズと市場の動向」を記載する際のポイントとして(1)構成を決める、(2)補助事業で対応するニーズが分かるようにする、(3)ビジュアルに訴求する、を述べてきました。次回のコラムではこれに続く「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を見ていきます。

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします

 弊社の1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓

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小規模事業者持続化補助金に応募したくなる本
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