小規模事業者持続化補助金で広告費を調達した鍼灸整骨院の事例④

小規模事業者持続化補助金

 「経営方針・目標と今後のプラン」においては、目標のヌケモレがないか、今後のプランに時間軸が設定されているか、今後のプランが補助事業計画になっていないか留意することで、小規模事業者持続化補助金に採択される可能性が高まります。

1.小規模事業者持続化補助金「鍼灸接骨院」採択のポイント

 小規模事業者持続化補助金を活用して、広告などに関する費用を調達するために、ある鍼灸整骨院の経営者が作成した計画書を採択レベルにブラッシュアップしていったプロセスをご紹介していきます。

 今回は、下図の赤枠部分、様式2-1<経営計画>内の「4.経営方針・目標と今後のプラン」を見ていきます。

(1)内容を整理する

 同院が事前に書かれてきた内容を整理すると概ね以下の内容になりました。

 【経営方針】

 「顧客の求める○○で回復・維持、そして◎◎を大切にする」

 【目標】

 ①売上高

 現在●●円 1年後△△円 2年後▽▽円 3年後▲▲円

 ②営業利益

 現在▼▼円 1年後□□円 2年後◇◇円 3年後■■円

 ③来院者数

 現在◆◆人 1年後○○人 2年後◎◎人 3年後●●人

【今後のプラン】

 ①認知度を上げるために新聞にチラシを折り込んで配布する

 ②認知度を上げるためにパンフレットをポスティングにて配布する

 ③チラシ・パンフレットに当院ホームページのQRコードを印刷する

 ④ホームページの検索エンジン対策を実施する

 ⑤ランディングページを作成する

 ⑥Googleのリスティング広告を活用した周知活動をする

 ⑦建物の照明を設置し、夕方から夜間の存在感を高め、防犯及び安全にも貢献する

 ⑧健康・美容ゼミの定期的な開催により、当院を身近なものと感じてもらう

 これらをブラッシュアップしていきます。

(2)【目標】にヌケモレがないか

 同院が事前に書かれてきた【目標】には、売上・営業利益・来院者数が並んでいます。売上は来院者の数と単価から構成されますので、来院者数だけでなくその単価も目標として設定すれば、ヌケモレのない目標の構成となります。

 また、売上だけでなく利益目標を設定することも重要と考えますが、同院のような個人事業主の損益計算書上の利益は、売上から原価を差し引いた「売上総利益」、売上総利益から経費を差し引いた「営業利益」、さらに特別控除額などを差し引いた「所得」がありますので、これらも記載すれば、ヌケモレのない目標の構成となります。

(3)【今後のプラン】に時間軸が盛り込まれているか

 同院が事前に書かれてきた【今後のプラン】は、今後実施するべきことが列挙されています。ですが、プランには時間軸を盛り込む必要があります。旅行のプランを立てるなら、何時に出発し、何時に到着し、何時にどこで遊ぶかなど時間が盛り込まれるはずです。

 事業のプランも同様で、実施事項を並べるだけでは、実現性の高いプランとは言えません。それは、計画の完成度が高くないことを意味しますので、採択を目指すには不利になってしまいます。

(4)【今後のプラン】は補助事業計画になっていないか

 様式 2-1は<応募者の概要>、<経営計画>、<補助事業計画>から構成され、今回見ている「経営方針・目標と今後のプラン」は<経営計画>に含まれます。よって【今後のプラン】は事業全体の計画として作成するべき内容です。

 しかし、同院が書かれてきた【今後のプラン】は、補助金を活用して実施したいことであり、<補助事業計画>に書くべき内容となっています。弊社がお勧めしている【今後のプラン】は、経営資源の充実を念頭に「人的資源の充実」「物的資源の充実」「財務的資源の充実」「情報的資源の充実」の切り口を活用するものです。

 それぞれの経営資源をいつ、何をして充実させる予定なのかを記載するわけですが、その中には補助事業での実施事項が含まれていても構わないと考えています。ですが、それだけでは<経営計画>とは言えないことを念頭に置くべきです。

 このようにして「4,経営方針・目標と今後のプラン」をブラッシュアップしていただきましたが、次回は<補助事業計画>を見ていきます。

2.小規模事業者持続化補助金の申請書類作成をサポートします

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