小規模事業者持続化補助金一般型に採択された居酒屋の事例⑥

小規模事業者持続化補助金

 同店は、女将である経営者が一人で切り盛りする創業3年目の居酒屋です。開業以来、地道に常連客を増やし続けてきましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で客数が大幅にダウンしてしまいました。

 これまでこれといった販促は、ほとんどしてこなかった同店ですが、何らかの手を打つ必要があると考え、小規模事業者持続化補助金を活用して、(1)ホームページの作成、(2)チラシの作成・配布、(3)メニュー表の作成、(4)web広告の出稿を行うことにしました。

 そこで経営者は、弊社に計画書作成の支援をご依頼され、結果として同店は採択されたわけですが、前回のコラムに引き続き、同店が採択される計画書をどのように作成したのかをご紹介していきます。

 下図は、小規模事業者持続化補助金<一般型>に応募する際の作成資料ですが、今回のコラムでは、その赤枠部分、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① <補助事業計画>「4.補助事業の効果」について見ていきます。

 なお、当コラムの内容は<低感染リスク型ビジネス枠>にも応用できますので、そちらに応募を予定されている方もご参考にして下さい。

1.「補助事業の効果」の書き方

(1)3者の効果を記載する

 かつて近江商人は「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」という考え方を大事にして商売にあたっていたといわれます。これは「商売において、売り手と買い手が満足するのは当然のことであり、社会に貢献できてこそよい商売である」という考え方です。

 これは、現在の商売においても当然のこと、補助金を活用する際にも大事にするべきと考えから、同店では補助金を使うことで、売り手である自社、買い手である顧客、世間という地域社会それぞれが得ることのできる効果を記載しました。

(2)定量的効果を記載する

 定量的効果とは数字で表すことのできる効果であり、売上高や利益額・率、それらの伸び率、従業員数などが挙げられます。同店の場合は<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」で、目標として3年間の売上高と利益を示しました。よって、補助金を使う定量的効果として、それら目標の達成に寄与できるといった内容を記載しました。

(3)定性的効果を記載する

 定量的効果に対して、数字で表すことが困難な効果を定性的効果といいますが、「自社の効果」は上述の定量的効果の他に以下に示した内容の定性的効果も記載しました。

  • 他店との差別化要因を近隣・広域のターゲット顧客へ情報発信することができる。
  • それによりターゲット顧客の認知度向上を図ることができる。

 また、「顧客の効果」「地域社会の効果」に関しては、定量的効果を示すことは困難でしたので、以下の定性的効果を記載しました。

 「顧客の効果」

  • 新型コロナウイルスの影響によって帰省を阻まれている方が、郷土料理を味わえる居酒屋を知ることのできる可能性が高まる。
  • ○○という問題を抱えた方が、グラスを傾けながら○○の専門性を持つ女将に相談できる居酒屋を知ることのできる可能性が高まる。

 「地域社会の効果」

  • 地方出身者や○○に不安を抱く方に力を与えることができ、そのような方々の仕事に向ける活力が高まり、生産性が向上することが期待できる。
  • 当店が活性化することにより、競合他社の事業展開にも工夫が生まれ、近隣地域の飲酒需要が当地域へ流れ込み、当地域が潤うことが期待できる。

 このような流れで「4.補助事業の効果」を記載し、全体の整合性を確認した上で当補助金に応募した結果、同店は採択となりました。同店の場合、顧客ニーズと市場の動向で外部環境を分析し、自店の強みという内部環境を洗い出した上で、それらをどう活用するべきかという考えを明確にして、計画書を作成したことが採択理由として大きかった印象があります。計画策定の際に参考になれば幸甚です。

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします

 弊社の1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓

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