持続化補助金【低感染リスク型】採択で宿泊事業を行う飲食店の事例①

小規模事業者持続化補助金

 同店は地方都市に立地する飲食店であり、飲食スペースの隣に複数人が宿泊できるスペースを備えています。コロナ禍で顧客が激減してしまったことから、この宿泊スペースを家族単位で貸し出そうと考え、その告知にかかる費用の一部を小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】で調達することとし、応募した結果、採択されました。

 下図は、当補助金へ応募する際に提出する「【様式1】経営計画および補助事業計画」の構成ですが、今回のコラムでは同店が記載した<経営計画>「1.自社の事業概要」から採択のポイントを見ていきます。なお、当コラムの内容は2021年12月16日時点の情報に基づいています。

1. 持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】採択のポイント(自社の事業概要編)

(1)ビジュアルに訴求する

 同店は古民家を改修した飲食店ですので、店内は独特の古風な雰囲気を醸し出しています。また、カラフルな料理を提供しており、これらが同店の強みとなっていることを記載するとともにそれらの写真を掲載していました。

 補助金の鉄則は「強みの活用」ですので、読み手には自店の強みを訴求したいわけですが、それを文章だけで説明していては伝わりにくいケースが多々あります。そこで、同店は写真を用いてビジュアルに訴求したわけですが、このような工夫が採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。

(2)自社が活用できる外部環境を記載する

 前述の通り、同店の提供する料理は写真映えするので、多くの顧客がその写真をSNSに投稿しています。それを踏まえて同店は「自社の事業概要」欄に市場動向として、写真を投稿するSNSで情報収集する方の割合が過半数を超えるという調査結果を記載しておりました。このことは、今以上にSNSを活用すれば、同店の告知力が高まる機会になることを意味しています。

 単に外部環境を記載するのではなく、自社が機会として活用できる外部環境を記載することは、事業の成功可能性を高めることに繋がり、このことも同店が採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。

(3)文章にアクセントをつける

 同店が記載した文章には、太字になっている部分や下線が引かれた部分がありました。これらは文章の中で同店が特に強調したい部分であり、読み手としては文章のポイントを把握しやすくなります。

 淡々と同じトーンの文章を並び連ねられると、読み手としては集中力が途切れがちになり、内容が頭に入ってこないものです。しかし同店のように、文章にアクセントをつけることでそのようなリスクを低減することができ、このことも同店が採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。

 今回のコラムでは、小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】の<経営計画>「1.自社の事業概要」から、採択の可能性を高めるポイントとして、(1) ビジュアルに訴求する、(2) 自社が活用できる外部環境を記載する、(3)文章にアクセントをつける、を挙げました。

 次回のコラムでは、今回に引き続き同店が記載した<経営計画>「2.新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策」の内容から採択のポイントを見ていきます。

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