ガソリンスタンドが情報発信の際に気をつけたい3つのこと

インターネットの活用

 客数がピーク時の半分となったガソリンスタンドの経営者から、売上回復の打ち手についてご相談を受けました。色々と話をしていく中で、インターネットで情報発信をしていくことになりましたが、今回のコラムでは、このネットを用いた情報発信について気を付けたいことを見ていきます。

ガソリンスタンドが情報発信の際に気をつけたいこと1:自分が面白いと思える内容か

  例えば「お客さんに『現金でレギュラー満タン』ではなく、『レギュラーで現金満タン』と言われ、『あり得る言い間違いですよね』とお客さんと一緒に笑ってしまった。これがフェイストゥフェイスで接する当店のようなフルサービス店の良いところ」という情報を発信したとします。

 大事なことは、この情報を発信した本人がこれを面白いと思えるかどうか、ということです。ネットで情報発信をする際、その内容が読み手にとって面白い内容でなければ、読んでもらえません。面白いかどうかを判断する基準は、まず自分が面白いと思えるかどうか、ということです。

 自分が面白いと思っても、他人が面白いと思ってくれるかどうかは分かりません。ですが、少なくとも自分が面白いと思えなければ、他人が面白いと思ってくれる可能性は限りなく低いはずです。

 売上がなければ利益がないように、その情報に自分が感じる面白さがなければ、他人が感じる面白さはない、ということです。ガソリンスタンドには日々、不特定多数の顧客が来店されます。その顧客とのやり取りから何を学び、どのような面白さを感じたか。そして、面白さを見つけることは感受性発達の訓練にもなり、人間力を向上させる可能性を高めます。

ガソリンスタンドが情報発信の際に気をつけたいこと2:自分でなければ発信できない情報か

 発信する情報は面白さとともに、希少性や専門性があると価値が高まります。そのためには、自分でなければ発信できない情報を発信することです。そのために、事象と心象を述べることを意識する必要があります。

 事象とは出来事を指します。前述の例で言うと「お客さんに『現金でレギュラー満タン』ではなく、『レギュラーで現金満タン』と言われた」という出来事を指します。そのような自分が働くガソリンスタンドで発生した出来事は、自分でなければ発信できない情報に繋がります。

 心象とは思いや感想を指します。前述の例で言うと「『レギュラーで現金満タン』と言われた」という事象に触れ「あり得る言い間違いだと思った」というように、事象に触れ、思ったことや感じたことを指します。それはその人でなければ吐露できないことですので、自分でなければ発信できない情報となり得ます。

ガソリンスタンドが情報発信の際に気をつけたいこと3:対象をリスペクトしているか

 前述の例で言うと、「レギュラーで現金満タン」と発言した顧客をリスペクトしていないと基本的に読み手は面白さを感じません。それどころか、ネガティブなコメントをネット上で投げつけられる可能性が高まります。

 顧客を顧客としてしっかりリスペクトして、言い間違えは誰でもあるから、お客さんに恥をかかせないように一緒に笑い飛ばした、というスタンスで発信することが面白さに繋がるでしょう。上から目線、批判、非難はこのスタンスが欠けた結果ではないのでしょうか。

 今回のコラムでは、ガソリンスタンドが情報発信の際に気を付けたいこととして、1.自分が面白いと思える内容か、2.自分でなければ発信できない情報か、3.対象をリスペクトしているか、を挙げました。これらに気を付けつつ、積極的に情報を発信して、集客に繋げていただければと思います。

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